本好き日記

本好き腐女子の読書日記を綴るブログです!

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餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?   ¥ 1,575 林 總   父の跡を継いで、アパレルメーカー・ハンナの社長になった由紀。 しかし、由紀が社長になったとき、ハンナは倒産寸前の体だった。 由紀は、同じアパートに住む会計学の教授に助けを求める。 ダイエットと美食が趣味という教授。月に一度おいしい食事をしながら、教授が由紀に会計の授業をするという形式で、物語がすすんでいく。会計というものは、だまし絵のようなものであると教授は言う。数字は、見方によっていろいろな姿を見せる。たとえば、寿司屋で出される大トロとコハダはどちらが利益が出るのか。大トロのほうが価格は高いが、実は利益はそれほどでないものである。コハダは価格は安いけど、日持ちしない魚なので、仕入れたその日に売ってしまわなければならない。また、仕入れ価格も安いので、利益率は高い。在庫にならずに利益の出るコハダのほうが、寿司屋にとっては利益の出る商品になる。また、高級フレンチと餃子屋ではどちらが儲かるか。 高級フレンチ店では、値段なりの内装、従業員の教育、材料の仕入れなど、コストが多くかかっている。一方、単価の安い餃子屋は、仕入れ価格も安く、店にかけるコストも低い。コストが安い分、売上は利益になりやすい。 高い料理を出すフレンチが餃子屋より儲かっているとは簡単にはいえないことを由紀は学ぶ。また、ブランド価値というものが、見えない現金製造機、つまりお金を産むものであることを気づかされる。 由紀の会社が、取引先の詐欺にあったときは、粉飾決済の見破り方を教えられる。粉飾決済を見破るにはバランスシートを見ればよい。バランスシートは、左右に分けて資産状況を表すもので、利益が不自然に増えていると、一方の在庫にも不自然な数字が記されていることになる。また、前期のものと比べてみて、急激に数字が大きくなっているものがあやしい。数字を前倒しにしていることが多いのだ。由紀に敵対し、足を引っ張ろうとする重役、由紀を助ける元同僚、取引詐欺事件、工場を中国に移転したほうが儲かるかどうか、大量返品、不採算部門の閉鎖、リストラ。さまざまなトラブルを、会計の知識をもって乗り越えていく。
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ソニア 世界でただ一頭の白ラブ

ソニア 世界でただ一頭の白ラブ    ¥ 1,260 渕上サトリーノ  河出書房新社 (2006/12/21) 映画化決定とある。雑誌とか、テレビでときどき取り上げられた、白いラブラドール犬のソニア。 ソニアの本は、もう一冊出ているんだけど、最新作のこちらをご紹介。 小さな本で、絵本みたいなつくりになっています。 ソニアがやってきたのは1997年でした。 まだ生まれたばかりで、真っ黒な毛並みのかわいい子犬。 ご主人は反対していたのですが、そのうち一番にソニアをかわいがるようになります。 散歩に行くのもご主人の仕事。ちょっとしたおもちゃやアクセサリーも買ってくるようになりました。 娘さんが短大に通い始めて、親離れし始めた時期にかさなり、ちょうどもう一人小さな娘ができたような気持ちになったのでしょうか。 ソニアもご主人に一番になつき、他の人が散歩に連れ出してもご主人が働いている喫茶店の前で座りこんでくんくんないたりしたそうです。 ソニアも何度か出産をしてお母さんになり、ご主人とも仲良く暮らしていました。 しかし、ある日ご主人の病気が発覚します。 病名はがん。 闘病のかいもなく、ご主人は亡くなってしまいました。 ご主人の葬儀から1ヵ月後、ソニアの体に異変が生じます。 真っ黒だった毛並みの、目の周りが白に変わり始めたのです。 それから、顔から順に、背中、足、尻尾、 今ではソニアは全身がまっしろなラブラドールレトリバーです。 体調に変化はなく、元気ではいるようです。 それにしても、ものすごいストレスだったんだろうなあ。 変化していくソニアの写真が載ってるんだけど、悲しそうな表情がたまらない。 ほんとうに白くなってるんだなあって、顔だけが白くてやや間抜けなソニアを見てると実感する。 犬ってこんな表情するんだ、なんて見てるほうまで悲しく なってしまいます。

30年の時を経て、伝説のSFコミック「地球へ」新装版発売!

1977年に連載が開始され、80年には劇場版としてアニメ化された、伝説的なSFコミック「地球(テラ)へ」が新装版となって復活。荒廃した地球で争いながら今を生きる若者の姿に、30年前に熱狂したヒトも初「地球へ」のヒトもドップリつかっちゃオウ 竹宮恵子が描く伝説的なSFコミック「地球(テラ)へ」

ダイエットしないで痩せる方法

<新装版>ダイエットしないで痩せる方法¥ 1,300   ボブ・シュワルツ 白夜書房 (2007/5/21) 30歳から40歳までの間に900キロダイエットしたという著者。 いったいどういうこと?と思ったら、やせては太り、太ってはダイエットというリバウンドを繰り返したということらしい。 ダイエットに悩み、いろいろな方法を試した著者。そして、ひとつに事実にたどりつきます。 それは、ダイエットの研究家は、自分の提唱するダイエットではやせられないということ。実際にある研究家の方に、その方の提案する食事メニューをとってもらったらとたんにギブアップしたそうです。 そこで、考え方を180度転換してみることに。 著者は、ダイエットの知識は豊富で、カロリーの計算なんかも意識しながら食事をしている。でも、やせている人は、実はカロリー計算なんかぜんぜん知らない。知る必要がないからだ。それでもやせている。 太っている人が試している、そして失敗しているダイエットを試すのではなく、やせている人、スリム体質の人の生活をまねすることこそがほんとうにやせる道である。 やせている人に、「なぜ食べるのか?」ときいてみると、至極単純な答えが返ってきた。 「空腹だからです。」 太っていた自分は、何かと理由をつけて食べていた。 朝だから。パワーが出ないから。自分へのご褒美。気分転換。仕事があるから。子供がいるから。口寂しいから。 そういう考え方を一切やめて、「お腹がすいていないときには食べない」。これを実践して、今までの苦しみがうそのようにやせたそうです。 スリム体質の人は、 空腹だから食べる=お腹がすいていないときは食べない。 おいしいものだから食べる=おいしくないものは食べない。 おいしいものの基準が高いので、本当に気に入ったものしか食べない。 一口を味わって食べる=満足したらやめる。 ごく当たり前のことなんだけど、体と相談しながら、体の求めるものを食べる。 気分や雰囲気に流されて食べることをやめよう、という考え方です。 リバウンドの恐ろしさ、食事制限の無意味さなども書かれています。 書き込む場所がたくさんあるので、自分とじっくり向き合う時間ができそうです。 もうすぐ夏。本屋さんでもダイエット関連の本があふれる時期です。

金の言いまつがい

金の言いまつがい ¥ 1,260 ほぼ日刊イトイ新聞東京糸井重里事務所 (2006/11/30) 電車の中で爆笑してしまった。 読まなきゃいいのに、おもしろすぎるもんだから、閉じては開き、開いては閉じ、の繰り返し。 こんなの、高校で授業中に動物のお医者さんを読んだとき以来です。 あの時も苦しかった…。(じゃあ読むな!) ほぼ日刊イトイ新聞という糸井重里さんのHPに寄せられた、「言い間違い」を厳選した本。 どこから読んでも笑えるので、一週間のはじめはこれでいきましょう。 ・彼と食事中、結婚式の話をしていて。 「結婚式ってどう思う?」 「うーん。女は楽しいだろうよ。キレイなドレスも着られるしさー。でも男は所詮『レオタード』だしなー。 似合わないんだよ」 ・原付でベンツに突っ込んだ先輩。 「この前『ベンチャ』で『ゲンツ』に突っ込んじゃってさ」 ・野球、オリックス戦を見ていた母。 「これ、どこの球場?『ビフーヤーヤースタジアム』?」 ・友達の家に遊びに行って。 ものすごく緊張していて、友達のお母さんに「うちの家、散らかってるでしょう」といわれたとき。 とんでもない、というつもりが「はい!『とんでもなく』」 ・会社で電話を受けて、井田両国堂さんからの電話の取次ぎ。 「『イタリア極道』さんからです!」 ・上司がおもむろに。 「俺もそろそろ『電話つき携帯』にしないとなあ。」 ・ファミリーレストランで、母が地鶏の雑炊を頼むときに。 「『地獄の雑炊』くださーい!」 ・かなり大きな規模の会議の冒頭で。 司会をつとめるおっちゃんが、「本日『死体』を務めさせていただく○○と申します…」 ・アパレル会社に就職が決まった娘を、母が自慢しています。 「娘が『アダルト関係』に就職が決まったのよ」 どうでしょう、どうでしょう?? 誰にでもある言い間違い。笑えます。ほんとに。 背表紙で、本の綴じ代が見えていたり、形がちょっと変わっていたり、装丁も「まつがい」だらけの凝った一冊。 銀の言いまつがいも同時に発売中。 両方読んだら笑い死にしてしまいそうです…。

コアラ社長の経営戦略―どうすれば地方でNo.1になれるか

コアラ社長の経営戦略―どうすれば地方でNo.1になれるか ¥ 1,575   小原 隆浩  週刊住宅新聞社 (2007/02) 世の中のノウハウ本は、得てして大企業向けであったり、抽象的な精神論であったりすることが多い。 「地方で起業するため」とあるが、そういった方はもちろん、これから起業する人、まだ小規模な会社を経営されている方には特におすすめ。 コアラ社長こと小原氏は、岐阜県多治見市で不動産会社を経営されている。 人口10万人そこそこという規模の都市。そこで成功された秘訣をほんと、丁寧に、そこまで書くの?というくらいに説明してくれている。 いろいろなノウハウが書かれていますが、地方都市、小規模な会社向けと思われる部分をいくつかご紹介してみます。 ・会社の場所はアウトカーブで説明しやすい場所に。 地方都市での主な交通手段は車。車でゆるやかなカーブを走るとき、目に入るのはカーブの外側。 目に入りやすいアウトカーブに建物を置くのが鉄則。 また、電話で説明しやすい場所を選ぶのもコツ。 目立つ建物のそばというのがいい。 ・タイムマシーン効果。 地方都市でナンバーワンになるためには、いち早く流行を取り入れ、その分野でのシェアを拡大することが大事。 そのために、社長は月に一度東京にでかけます。 ただ、そこでつかまえたトレンドを即実行してみるのは時期尚早。 それから地方の主要都市を観察し、そのトレンドの波及具合を確かめてみてからのほうがよい。 ・宣伝戦略 客が店を選ぶのは、実は「無難である」という理由であることが多い。安心感、というのかな。 親しまれる会社であることがとても大切になる。 会社のキャラクターを定め、これを大々的に宣伝する。 こちらの会社はコアラをキャラクターにして、チラシの裏に塗り絵をつけたり、大きな人形を置いているそうです。 これで、「コアラの会社」というイメージができるわけですね。 テレビのCMも、地方では思ったより安くできるので、キャラクターを前面に出して作成。 また、車が主な交通手段である地方都市では、ラッピングバスも宣伝効果が高いそうです。 従業員を雇うときは地元の人間を雇う。 親類縁者、知人友人がいるというのは大きな強みである。 他にも、経営者の方にはおなじみのランチェスターの法則、 事業計画書の重要性、経費削減のしかた、税理士の選び方など、 内容はかなり充実しています。 いや、最初地味なテーマだな(失礼!)だと思ったんですが、サービスしすぎの内容に思わず熱中してしまいました。 経営者の方に、と最初に書いてしまいましたが、どんな仕事の方にも読み応えのある本になっています。 創意工夫ってこういうもんなんだ、と背筋の伸びる一冊。

ぼくと1ルピーの神様

ぼくと1ルピーの神様  ¥1995 ヴィカス・スワラップ   ランダムハウス講談社 (2006/9/14) ラム・ムハンマド・トーマスというどの宗教にも属しているような名前がつけられたのはラムが2歳のとき。 彼を引き取ってくれた、親切な神父さんが名付け親だ。 それまでは、孤児院で「赤ん坊」と呼ばれていた。母親の顔は知らない。 ラムは、18歳でテレビのクイズ番組に出演。そこで全問正解し、賞金の十億ルピーを手に入れる、はずだった。 しかし、ラムは逮捕されてしまう。学校にも行ってない。本も読んでいない。ただのウェイターが答えを知っているはずがない、という理由で。 ひどい拷問を受けるが、女性の弁護士が彼を助けに来てくれる。 ラムはいんちきなんかしていない。ラムは答えを知っていた。その答えは彼の人生にある。どうやって答えを知ったのか、弁護士はラムの話に耳を傾ける。 クイズの問題「太陽系で一番小さい惑星は?」 4つの選択肢があるが、ラムは迷わない。 ラムが13歳のとき、アパートの隣の部屋にある一家が引っ越してきた。 ラムが親友のサリムと一緒に住んでいるそのアパートは、スラムの中にあり、強盗、レイプ、虐待、そんなことが日常茶飯事であ町の一角だった。 一家の父親はもと天文学者で、職をなくしてからは家族に暴力をふるうようになっていた。 そんな家族は、子猫を飼うことになる。小さい猫だから、一番小さい惑星の名前、プルートと呼ばれる。 そう、これがクイズの答えなんですね。 ラムは、一家の長女グディアと親しくなる。姉と慕う彼女に、父親の魔の手が伸びた。 彼女を救うため、ラムは階段で父親を突き飛ばし、そのまま逃げる。親友も、住み慣れた町も、仕事も捨てて。 クイズミリオネアみたいな番組で、答えるごとに賞金が上がる方式です。 払いたくない、払えないテレビ側はなんとかラムを陥れようとするが、幸運にもラムが「答えを知っている」問題ばかりがだされる。 クイズの問題とラムの人生の出来事がひとつのエピソードとして語られる形式。 このしかけが面白く、この経験がどんなクイズの問題に結びつくのかわくわくしながら読める。 と同時に、ラムの過酷な人生に胸が締め付けられる思いがする。 母親に捨てられて言葉をなくした少年の話、 親切だと思った男に裏切られる話、 憧れのスターに失望する話、 列車強盗の話、 売春婦との恋の話。 どれひとつをとっても、ひとつの人生で体験するにはつらすぎる話ばかりだ。 一人で生きなければいけなかった子供が、悲惨な現実を必死にくぐりぬける姿には何度も目頭が熱くなりました。 突然現れる女性弁護士の正体がわかったときには、ほっとしてまた涙。 著者はインドの外交官の方だそうです。インドの現実を、ラムという少年の目を通して描いている。 映画化も決定しています。最後はハッピーエンドなので安心して読んでくださいね。

仕事の禁句変換辞典―モノは言いよう

仕事の禁句変換辞典―モノは言いよう ¥ 1,260 中塚 千恵  阪急コミュニケーションズ (2006/09) 言いたいことを全部言っていいなら、人生どれだけ楽だろう。 ビジネスシーンで、言いたいことを婉曲に、言いたくないことも角がたたずに言えるようにするための「変換」辞典。 それとなく伝える技術、いくつかご紹介します。・締め切りを守ってもらうために。 「全幅の信頼を寄せておりますので、○月×日をメドにお願いします。」 信頼を寄せていることをアピールするのがポイント。 ・規則を守らせたいときに。 「お気持ちはわかるのですが、一度いっしょにやってみましょう。 お教えしますから。」 規則がよくわからないので、ついつい自己流になってしまう人向け。 わざと規則を無視する人には、「優秀な方ですから、本当は簡単なんですよね。」と相手のプライドをくすぐる。 ・担当者に問題があって、取引先からクレームがあがったとき。 「皆さんに育ててもうらうということで、このまま進めさせてもらえませんか?」 この者が適任ですので、という一言も忘れずに。 次は人物表現編。 ・統率力に欠けるリーダー 「静かなリーダー。」 部下に信頼を置いているという意味に理解してみてはどうだろうか。 ・常識知らずな人 「子どもの心を残した人。」 急にかっこよく思えてくる、かな? ・とんちんかんな行動を繰り返す人 「情熱的に取り組む人。」 情熱的にとんちんかんな行動を繰り返されちゃあ、まわりも大変ですね。 ・なんでも他人に頼む人 「周囲を巻き込む力がある。」 人物編はけっこう読んでて面白い。 こんな人いる、と思うのと、まあそういう見方もできるか、というあきらめに似た乾いた笑いが出てくる。 モノは言いよう。 役に立つ本ですが、実際に使ってみるときは表情にも気をつけてくださいね!

となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術

となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 ¥720 関根 眞一   中央公論新社 (2007/05) クレーマーの定義とは。 ・通常では苦情といえないものを大げさに騒ぎ立てる。 ・一回のクレームで複数の事象を取り上げる、連続技を持つ。 ・相手とのやりとりを、「苦情ゲーム」として愉しんでいる。 ・恐喝にはいたらないが、対応に困るような脅しをしかけてくる。 ・訴え先が一箇所ではなく、関連先全てが対象になる。 ・家族もクレーマーと認めている。 書いている内容が面白いです。でも、実際に対処したらたまらないと思う。 著者の関根さんは大阪のデパートにお勤めで、客のクレームに対処している部署に勤めている。 関根さんが、今までの体験からクレーマーの定義、対処法などを書いてくれています。 体験談のひとつをご紹介します。 店頭に、見た目からコワイ系、いわゆるヤクザのような人がやってきた。 宝石店、眼鏡店などに置いてある無料の洗浄器で、ペンダントを洗ったところ、先についている石が取れたのだという。 石は彼の申告によると、1カラットのダイヤモンド。質入するので、どうしてもなおしてほしいという。質屋があいている7時までがタイムリミットだとごねはじめる。 時間は夕方の5時ごろ。もともと無料で使わせるものなので、店が責任を取る必要はないはずなのだが、風体が恐ろしくて店員はつい、その男の言うことに「対応」してしまう。 押し問答の途中、男が「車を動かしてくる」という。路上駐車しているのだ。そこで、店員の機転により、ペンダントを男に返す。もし、預かったままだと、帰ってきたときに「石をすりかえられた。 1カラットのダイヤを返してもらおう」とつけこまれる原因を自ら作ってしまうことになる…。 他にも、説明を聞いて買って帰ったはずのコンロの使い方を間違え、傷ついいたテーブルを弁償しろという人、店員の言葉じりをとらえて何度も呼び出す人、もうめちゃくちゃである。 そんなクレーマーへの対応策は、・非があれば真摯に謝罪する。 ・感情を抑え、話をきく。 ・正確にメモをとる。 何より、こちらが正しいと思うことは譲らないことが大事です。 真摯に、礼儀正しく、時には相手の懐に飛び込み、こちらの正当性を理解してもらう。 今、学校に対して、「子供が窓を割ったのは校庭に石が落ちていたから。学校が悪い」なんて言ってくる親がいるんだそうです。 常識が通用しない相手というのは、確実に増えている。 実体験で、例も豊富、しかも楽しく読めるし、対応策のなどうまくまと待っています。

30点かあさん

30点かあさん   ¥ 924 たかぎなおこ   メディアファクトリー (2007/04) イラストエッセイ。 著者のごく普通の女の子の日常をおかしく描いたイラストエッセイが多いです。 別に小難しいことは書いてないけど、「ああ、あるある」と思うことが多くて、好きです。 母親とは、結婚したくらいからその関係性が変わってきたような気がします。 料理の仕方を聞いてみたりする先輩であり、また、老いていく様子に気をかけなくてはいけない、守らなくてはいけないことであったりもします。 子供のころのかあさんは、大きくて、頼もしくて、怖くて、何より世界の全てだった、ことを、思い出しました。 お父さんとお母さん、長女のぞみと次女こだま。 4人の家族を、こだまの目線で描いています。 かあさんは掃除と料理がちょっと苦手。 家事をしていてもすぐに昼寝をしてしまいます。 かあさんが昼寝すると、すぐにくっついて一緒に寝てしまう のぞみとこだま。 大人にしたらうっとおしいだけだけど、子供にとって母親に くっついてるのは幸せなことなんだろなあ。 おかしかったのは、味噌汁を作る話のとき。 味噌、ビニールの袋に入ったのを使ってるんですが、袋のはしっこをちょっと切って、そこからひねり出して使ってる。 ねぎが生だといやなので、ぐったりするまで煮込む。 だしをとった煮干がそのまま入ってる。 そんなかあさんの作る料理で、子供たちが好きなのはケチャップライス。 たまねぎ、ウインナーとなぜか雑魚が入った、ケチャップで 炒めたごはん。 かあさんが化粧品のセールスをはじめ、のぞみ姉ちゃんは幼稚園に行く。 かあさんを独り占めできたようでうれしいけど、 幼稚園には行ってみたいこだま。 幼稚園で、クリスマスの知識を仕入れてきた姉とともに、 こだまはサンタさんに手紙を書きます。 サンタさんは、子供のほしいものを持ってきてくれるときいたので、 着せ替え人形をお願いするのですが、朝、枕元で見つけたのはチョコレート。 子育て現役中の方も、もう一度元気なかあさんに会いたいという方に。

外国人のイメージ

外国人のイメージ リドリー・スコット監督『ブラック・レイン』に、小林薫が出演依頼を受けたことがあるという。しかし彼は、日本人の登場人物に「コウボウ」と命名されていたことに(安部公房からの連想と思われる)うさん臭さを感じ、結局出演を断ったという。「Switch」誌のインタビューでの小林薫の言。 「公房と書いてコウボウと読ませるっていうのは、特別でしょう、普通はキミフサって読むわけですよ。そんな名前一人しかいないですよ、そう言ったら監督はびっくりして聞き返してきた、一般的じゃないのかって。第一、ライターも本を書く前に一回も日本に来て取材していないことにも驚いた、そんなの失礼ですよ。」これは『イエロー・フェイス』(村上由見子、朝日選書)に紹介されたエピソードで、登場人物の名前の付け方から小林薫が映画制作サイドの姿勢を読み取るところを、鋭い、と評している。 思い返してみればユニヨシ(「ティファニーで朝食を」)だの、アチコやゲンジコやチンモコ(「将軍」の侍女の名、しかしよりによってチンモコって…)だの、ヤカモト(「マイノリティ・レポート」)だの…ハリウッド映画には名前からして奇妙な日本人が溢れている。「やれやれ」と苦笑しつつ観ていたわけだが、ちょっと調べればわかることを調べもせず、取材もせずに脚本を書き、撮影され、違和感なくアメリカで受け入れられている…という状況をよく考えてみると、気持ち悪さを感じざるを得ない。たとえば「"○○スキイ"と名付けておけばロシア人に見えるだろう」なんぞとしゃべりながら映画が作られている場面を目の当たりにしたら…  いまから14年前の1993年に出た『イエロー・フェイス』のサブタイトルは、「ハリウッド映画にみるアジア人の肖像」。戦争プロパガンダ映画から恋愛映画まで、様々な映画に出てくるアジア人(アジア人俳優が演じる場合だけでなく、白人俳優がメーキャップして演じる場合もある)の姿を通して、アメリカにおける「アジア観」の変遷を検証した力作だった。  「ハリウッドに出てくるアジア人はどういう姿をしていたか」を通じて、「アメリカはアジアをどのように見てきたか、そしてその目線をハリウッドはどのように映画の中で視覚化したか」を知る。それは自分たちがどのように見られてきたかという、イヤだけれども必要な、確認の作業になるだろう。  そして今年、同じ著者により、『ハリウッド100年のアラブ―魔法のランプからテロリストまで』(朝日選書)が書かれた。  アラブ世界を題材にした理由に、著者は9・11を挙げる。自分たちが漠然と描く「アラブ世界」のイメージには、少なからずハリウッド映画の影響がある。しかし、そのハリウッド映画で描かれたイメージ以外に、果たして自分はどれだけアラブを知っているだろうか、と。「アラビアのロレンス」、「ミュンヘン」、「アラジン」、「シーク」といったアラブを扱った映画が、その映画の作られた当時の中東状況と重ね合わせて語られる。思いこみや憧憬で勝手に描かれるイメージ、誤解や偏見で描かれるイメージ、中東戦略や戦争プロパガンダに沿って作られたイメージ。映画に映し出されたものが、映画の中だけの話ではなく、その制作当時の状況に深く寄り添っていることが、暴かれる。  これはハリウッドだけの問題ではない。問いかけは、それらの映画を観ていた自分にも向けられる。私は、これらのイメージを、特に違和感もなく受け入れてきてはいなかったか? 映画の描いたイメージに、いつしか囚われていないか?  ところで、この本で一番驚いたのが、オリジナルでは「アラジン」はアラ  ブ人ではなく中国人少年で、さらに「アラビアン・ナイト」の定本には入っていない…ということ。アニメなどで作られたあのイメージは、何だったのだろう?

菌子ちゃんの美人法

菌子ちゃんの美人法¥ 1,260 青木 皐   WAVE出版 (2006/7/24) 菌のことを菌子ちゃんと呼んでいる。 著者は医学博士の方で、もう菌が好きで好きでしょうがないのが文章から伝わってくる。 基本的には若い女性向けに書かれた美容の本なんだろうけど、内容もしっかりしてます。 私たちの体にはたくさんの菌がいる。 肌には1兆個、腸内には100兆個。人間の細胞が60兆個だから、 細胞よりも多いんだそうです。 ええっ?!肌にも菌が? さっそく除菌しなきゃ、なんて思ったあなた、 それは菌子ちゃんを虐待している罪で逮捕されちゃいますよ。 (ほんとにこんな書き方がたくさん見られる。どんだけ菌が好きなんだ、この人。) 肌には表皮ブドウ球菌という菌子ちゃんがいて、彼(彼女?)は 肌をつるつるにするという仕事をしているんです。 このように、菌には優等生と不良さんがいます。 菌は基本的に、先に生えたほうが勝ち、なんだって。 だから、優等生の菌子ちゃんががんばってくれている場所には、不良菌子ちゃんはなかなか勢力を伸ばすことができません。 先述の表皮ブドウ球菌、お腹の優等生ビフィズス菌など、 よい菌子ちゃんがたくさんいる体はぴかぴかで健康。 ならば、私たちがいい菌子ちゃんが勢力を伸ばすのを手伝えることを探してみましょう。 その名も「育菌生活」。 あーあ、もう育児って言葉はきいたこと あるけど、育菌なんてほんと好きだなあ、菌が。 まず第一に、洗いすぎない。 ごしごし洗うと肌がアルカリ性に傾き、不良の雑菌が増えてしまう。 特に朝などは、ぬるま湯で洗う程度でいいそうです。 夜は帰ってすぐに石鹸で洗い、化粧水をつけて保湿します。 乾燥は悪い菌がはびこる原因になります。 あと、できればメイクをしない日を作る。 油性のファンデーションが肌に悪いし、それを落とす強い成分の洗顔料も、優等生菌子ちゃんの敵になるからです。 洋服は、体を冷やしすぎないものを選ぶ。 一日1.5リットルの水を飲む。 大事なのは、汗をかくこと。 汗は菌子ちゃんのえさになるので、 汗くさくなるのがいや、なんていわずにたまにはウォーキングでもしてみましょう。 殺菌、滅菌、除菌などと、日本では今、無菌至上主義のような風潮があるように思います。 でも、人間の体から菌の働きをなくしてしまうなんてできないのがよくわかりました。 菌を除くといっても、悪い菌だけを選んで除けるわけじゃない。 よい菌をも殺してしまうことにつながるのだそうです。 うまく共存していくのが大事なんだなあ。

萌えるアメリカ

萌えるアメリカ  ¥ 1,680 堀淵 清治   日経BP社 (2006/8/14) 犬夜叉という漫画をご存知でしょうか? 高橋留美子の作品ですが、これ、アメリカでものすごい人気があるんだそうです。 犬夜叉マニアなる人たちもいるんだとか。 漫画=子供のものというイメージのあった北米市場で、 日本の漫画を紹介し、浸透させた男性の体験記。 大学を卒業したものの、就職する気がなく、アメリカで放浪生活をはじめた著者。 あるきっかけで小学館の社員と出会います。 日本の文化をアメリカに紹介したいと思っていた著者は、日本の漫画をアメリカで流通させてみたいと思うようになります。 アメリカの漫画は、そのころまだ子供向けのものが多く、 日本のストーリー漫画が入り込む土壌はなさそう。 しかし、徐々に日本のアニメ作品などが輸入されつつあり、 小学館の協力を得て、ビズ・コミュニケーションという会社を興します。 苦労したのが、日本の漫画は右から開くが、アメリカンコミックは左から開くという根本的な違い。 これに対し、印刷を反転させるという方法を編み出します。

心霊探偵八雲

心霊探偵八雲 (6) ¥ 1,100 神永 学  文芸社 (2006/12) ずっと前から気になっていた心霊探偵シリーズ。 かといって1から読むのもなあ、と思っていたのですが、 おもしろいよ、という声に押されて読んでみました。最新刊です。 主人公は斉藤八雲という青年。 左目が赤く、その目にはこの世のものではない霊の姿が見える。 普段は人目を気にして、黒いコンタクトレンズをつけている。 彼の理解者は、友人の晴香と、おじの斉藤一心。 特に一心は、容姿のせいで孤独であった八雲のよき保護者であり、 八雲にとっては大切な人間だった。 その一心を、美雪という女が殺すと予告する。 しかし、どうやって? 美雪は以前殺人事件を起こしており、(以前の巻で起こった事件であるようです) 拘置所に拘禁されている。 それなのに、予告どおりに一心は何者かに刺されてしまった。 住職である一心が、普段の日課どおり座禅をしていたときに刺されたのだ。 一命は取り留めたものの、脳死という重い症状に悩み苦しむ八雲。 その時間、拘置所にいた美雪は喀血して倒れ、医務室に運ばれている。 何とか美雪のアリバイを崩そうとする刑事たち。 八雲と晴香は、一心が入院している病院を探り始める。 実はその病院から、一心が刺される前に、病院に出るという幽霊の謎を探って欲しいという依頼をされていた。 病院に出る少女の幽霊と、刺された一心。 美雪の予告、崩せないアリバイ。 八雲を絶望に取り込もうとする、両目が赤い男。 これらの要素がからまりあって、最後の最後まで謎が解けませんでした。私。 八雲というイレギュラーなヒーローを核に、晴香、刑事の後藤と石井、新聞記者の真琴。 こんなチームが出来上がっていて、元来孤独で、毒舌家の八雲が少しずつ心を開いていく様子が物語の横糸になっている。 (縦糸は事件の謎解きね。) 特に晴香との関係が、もどかしくもありほほえましい。 八雲を大切に思う晴香と、バカにしたような口でしか話せない八雲。

スティーブ・ジョブス神の交渉術

スティーブ・ジョブズ神の交渉術   ¥ 1,600 竹内 一正   経済界 (2007/01) 交渉術、とあるが、交渉術を学ぶ本ではない。 こんなの、一般人がまねしたら仕事をなくしたあげく、親類縁者妻子友人から絶交されるのがオチではないだろうか。 アップルの創始者であり、現在のCEOであるスティーブ・ジョブズ氏のビジネス人生を俯瞰し、 彼がどのようにビジネスを行ってきた かを書いた本書。 完璧主義者で、どんなささいなことでも把握していないと気がすまない。 自分が主人公でなくてはならない。 どんな交渉も、相手が譲歩するのが当たり前だと思っている。 強烈な人物です。 では、エピソードをご紹介。 アップルの創始者でありながら、一度はアップル社を追われるジョブズ氏。 復帰の機会を用意してくれたのは、前CEOのアメリオ氏である。 ジョブズ氏が作った赤字だらけの会社のOSをアップルに採用し、 巨額の報酬をもって特別顧問の肩書きを彼のために用意した。 しかし、復帰したジョブズ氏はクーデターを起こし、 彼をアップル社から追い出す。 そして、彼が行っていたアップル社の経営改善がうまくいったのを見ると、自分の手柄として大々的に発表する。 また、彼がかかわった会社として有名なのは、ファインディング・ニモなどのディズニー映画のCGを作ったピクサーという会社だ。 最初、制作費を出してもらう代わりに、キャラクターグッズなどの収入を放棄していたピクサーとディズニーの契約を、強引に変更させる。 自分がいやだと思ったことは、契約事項に書かれていても気にしない。 契約内容は変わるものだと言わんばかりに強引に交渉に持ちこむ。 アップル社内で、ソフトを開発するときにも社員には不眠不休、 完璧を要求する。 反抗しようものなら、翌日出社したときにはその社員の席はない。 こんな一種の恐怖政治で社内を統制します。 しかし、その強引な手法でさえ、彼のカリスマ性を引き立たせる理由になる。 自分の思ったこと、要求することを厳密に、徹底的に追い求める情熱。 それってすごいことだし、プレゼンにおいて人を巻き込んでいく原動力になる。 アップル社の歴史、社内の風土もよくわかる。 まねはできないけど、こうやって自分の人生を切り開いていくのも格好いいなあ、なんて嘆息できる一冊。 ああ。鬼畜、独裁者なんて思いながら読んだけど、やっぱり ジョブズ氏の魅力には逆らえないみたいだ。

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