本好き日記

本好き腐女子の読書日記を綴るブログです!

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リアル鬼ごっこ

リアル鬼ごっこ 山田 悠介 ¥ 1,050 文芸社 (2001/11) 最近の邦画ってどうよ?題材選びが安易すぎないか?というわけで、ネット上で大人気のリアル鬼ごっこ。これが映画化されるって、売れてればなんでもいいのか。ストーリーは、西暦3000年の日本。そこは独裁で、自己中心的な王様が治める王国である。王様の姓は佐藤。ある日、王国には佐藤姓の人間が500万人いると聞いた王様はそれを不快に思い、佐藤姓を絶滅させようとする。改姓でもさせればいいのに、王様が選んだのは佐藤姓の人間を粛清すること。午後11時から12時までの間、佐藤さんが捕まえられる鬼ごっこを王国で実施する。佐藤さんを捕まえる鬼は、佐藤センサーを備えたゴーグルを持っている。ちなみにそれには王国中の佐藤データがつまっている。鬼の数は100万人。2日程度で作らされた企業も大変だ。主人公翼は陸上の選手で足が速い。父親、親友、妹を失いながら最後まで生き残る。そして、鬼ごっこの閉会式で王様を…。うーん。こうやって書いたら面白い話みたいに見える、かな?しかし、実際に読んでみるとその文章と設定の破綻ぶりに何度も頭を抱え、苦笑、失笑、最後には爆笑となってしまう。ネット上で大 人気なのも、そのめちゃくちゃさが理由であるようだ。まず、西暦3000年。鬼ごっこはマスコミを通して発表されるが、未来の日本はそんなことが許容される社会になっているのか?また、殺されるとわかっていて逃げない佐藤さんも不思議。1日のうち1時間。なぜ鬼ごっこに参加するのか?山奥にでもいっていたらダメなのか?海外とか。家で待っていて殺される佐藤さんには申し訳ないけど…。そして不可解かつ不気味な文章。「二人が向かった先は地元で有名なスーパーに足を踏み入れた。」????「 ランニング状態で足を止めた。」走ってるの、止まってるの、どっち?「翼は辺りをキョロキョロさせながら 」無理だろう。「翼は一枚皮がめくれたというか、たくましくなった。」「翼は写真から強引に目を引き剥がした。 」いてててててて!
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先輩起業家が教える 走りながら考える仕事術!

先輩起業家が教える 走りながら考える仕事術! 平野 友朗 ¥ 1,470 日本実業出版社 (2006/11/9) メルマガで起業した平野友朗さんが、起業するまで、起業してからのエピソードをまとめた本。この本のコンセプトは「いろいろなビジネス書を読んでも、上場企業の社長や年収が億を超える人ばかり。いまひとつ現実味が感じられない。」だから、「ちょっとだけ上にいる自分が、ありのままに経験を語ってみたい。」よく、経営計画は長期で考えるという本がありますが、著者はあまり遠い将来のことまで計画はたてないそうです。これだけビジネスにも変化が多い時代。目の前のことに集中する、というのが著者のスタイル。講演などの予定をのぞいて、手帳も埋まっていても1週間分くらい。仕事を自分ですべて抱え込まず、外注をうまく利用するほうが効率的である。自分の時給を割り出して、それに値しないような仕事であれば外注して新しい売上を作ることを考えたほうがいい。彼は仕事を外注するとき、普段からお付き合いのある方にまわすようにしているそうです。彼が発行しているメルマガの読者さんや、付き合いのある発行者さんなど。そうすることで、お互いに利益のある関係を築いていきたいと考えている。また、考えさせられたのは「情報は溜め込んでい ると腐る」というもの。仕事上の食事会で、自分の情報は出さずに人からいろいろ聞きだそうという人がいる。が、自分が相手に与えずに与えられることはない。それに、先ほども述べたけれど、ビジネスの環境は刻一刻と変化している。一人で大事にしていても、すぐに陳腐になってしまうものだから、早く人に話してアイディアをもらうの方がよっぽどいい。やりたいと思ったことはどんどん口に出したほうがいい。起業した当時、メディアに取り上げてもらいたかった著者。メルマガにそれを書いたり、人に会うたびに話していたら、その話が舞い込んできた。メルマガで起業、というとうさんくさい情報商材を売ったりするイメージがある。売りつけたらそれで終わりという、いまどきはやらないビジネスのやり方のように思える。だが、著者はそういう姿勢を否定している。人間関係を結んで、それをビジネスに発展させていく、というのが彼のスタンスだ。これから起業しようという方、現在奮闘中の方、肩の力が少し抜けるかもしれません。「ちょっとだけ先に走り始めた」先輩起業家の本、

「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55

「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55 古市幸雄 ¥ 1,365 マガジンハウス; (2007/6/21) 著者の古市幸雄は「自称」三流大学卒業。その後、新聞社で報道カメラマンを経験しアメリカに留学。MBA取得後、帰国。現在は、?何やってるんだ?とにかく、英語関連のビジネスをされているようです。さて、その著者がその資格をとり、現在の地位を得るまでに行ってきた勉強方法を説明してくれています。勉強に必要なのは動機づけ。まず最初に、勉強をしたくない人は勉強をしなくていいです!と言い切っています。確かにそうだ。ただ、したいと思ったときは機会を逃さないように。また、今の地位や収入、仕事は今のままでは維持できなくなるかも、危機感は持つようにしよう。勉強に必要なのは「一日だけ長時間」ではなく、「短時間を長い日数で」ということ。著者はご自分の経験から、英語学習をメインにしてこの勉強法を組み立てている様子。語学の学習は特にそうですが、はじめて数日で成果が出るというものではない。即効性の効果を求めて不要な自己嫌悪に陥らないように。時間がない、とたくさんの人は言うが、それならまずテレビを消してみよう。そうすると時間はできる。同僚と同じようにバラエティー番組を見てげらげら笑っていてはいけません 。ちなみにこの人、自分が新聞社に勤務していたのに、「新聞は全部読まないこと。30分も40分も時間をかけてはいけない」といっています。読書はいいらしいので、本はどんどん読みましょう。眠くて仕方がないという方は、思い切って寝てしまいましょう。また、仕事の後、体がべたべたして気持ちが悪いときは、さっさとシャワーを浴びてさっぱりしたほうが集中できます。勉強中に意識が散漫になったら休憩をとる。30分勉強して15分休憩。また30分したら15分休憩。そうすると、1、2時間は勉強をすることができます。科目を変えて気分転換をするのもいい。体調を整えるために、食事も大切。食べ過ぎず、野菜とごはん中心にする。朝は果物だけというのがいい。1日たった30分ではあるが、年間にすると約150時間、5年で750時間の差になる。著者のやや自慢げな経歴、最後は自分が愛用している商品の紹介など、勉強法とは多少違った記述もある。「短い時間も無駄にせず、こつこつ続けていきましょう」という趣旨だと思うとまあいいかな、という本でした。

求めない

求めない 加島 祥造 ¥ 1,365 小学館 (2007/6/29) 詩集、と言えばいいのか?正方形の本。誤解しないでほしい「求めない」と言ったって、どうしても人間は「求める」存在なんだ。それはよく承知の上での「求めない」だ。求めない すると いまじゅうぶんに持っていると気づく求めない すると 心が静かになる求めない すると 恐怖感が消えてゆく、求めない すると ひとも君に求めなくなる、求めない すると ひとから自由になる。求めない すると ひととの調和が起こる。求めない すると 求めないでもいられる自分に気づく。ほんとなんだ、 求める自分ってつまらないが、求めない自分って、いきいきしてて、とても面白い人間なんだ。じゅうぶんと感じないから求める?ちがう、じゅうぶんと知らないから求めるんだ。体はじゅうぶんとかんじているけれど 頭が知らんぷりしているのだよ。求めない ということは なにもしないことではないよ。求めないことでかえって自分の 内なる力を汲みだすんだ。自分のなかの 眠っていた力を呼びさますんだ。どうしてそんなに 求めるななんて言うんです?それはな、求めないと 気持ちがいいからさ!お仕事や人間関係にあせり、疲れている方にはいいかも。

しょこ☆まにゅ―中川翔子完全攻略マニュアル

しょこ☆まにゅ―中川翔子完全攻略マニュアル BOMB編集部 ¥ 1,890 学習研究社 (2006/12) しょこ☆まにゅ。中川翔子ちゃんの本だけど、これがもうツボにはまりまくってしまった。昨日、岡田氏の本「いつまでもデブと思うなよ」では、近年の日本は見た目、重視の社会に変わりつつあるという。ゲームと漫画、しかも楳図かずおが大好きという女の子が、こんなにかわいいなんて。オタク=見た目がいまいちなんて図式はもうあてはまらない。最初からかわいい、そしてちょっとエッチなグラビア満載。眼福です。しょこたんのおいたちもあって、小さい頃からタレント活動をされていたようですね。高校時代にオタクに開眼。アイドルではなく、ゲームの登場人物に憧れていたというから本物だ。特筆すべきはしょこたん自筆の漫画である。この子、狂ってるわ。どうやったらこんなかわいい子の脳みそがこんな気持ちの悪い漫画を生み出すのか、誰か解明してほしい。堂々の描きおろし24ページ。しょこたんが寝ていると猫がその上に飛び降りてくる。爪でその頬を引っかかれて血まみれになるしょこたん。が、しょこたんは仕事があるので、「起こしてくれたのね、ギザカワユス!」と猫を抱きしめる。仕事はラジオの生放送。12時からだが、時刻は11 時半。家を飛び出したしょこたんは、アインシュタインみたいな顔のおじいさんにぶつかってしまう。おじいさんの顔がはがれて、顔からスイカが飛び出してくる。そのスイカを悪魔みたいな顔でべろりとなめて食べ始めるしょこたん。その中に入っていたせみの抜け殻に舌を噛みちぎられる。しかし、「こんな中で7年も我慢していたなんてしんぴ!!」と落涙し、ぱくりと食べてしまう。抜け殻をですよ。そうすると、スイカの中から羽化したせみが飛び出してきて、しょこたんにおそいかかりその内蔵を引きずり出す。ラストシーンで、しょこたん、その内臓を焼いてまたぱくり。「意外とウマス!」そんな内容が、神とあがめる楳図かずおにそっくりの絵で描かれている。いや、あまりの不条理っぷりに脱帽である。ボルヘスあたりが書いたら意外と評価されるんじゃないか?顔がスイカになるところなんて。しょこたんにテラモエス!になってしまった。

いつまでもデブと思うなよ

いつまでもデブと思うなよ 岡田斗司夫 ¥ 735 新潮社 (2007/8/16) 興味がわく本の帯です。ウエストが1m以上ありそうなズボンの中に、岡田氏が入っている。ズボンをはいている、のではなく、ズボンの中に入っている、という感じ。1年で50キロ痩せるとこうなるのか。強烈である。さて、それでは、岡田氏はどうやって体重を落としたのか。方法は簡単である。ただ食べたものを記録する。これだけだ。どうして太っているのか。まずそれを知るために、岡田氏は自分の食べたものと時間を記録するようになる。すると、グルメだと思っていた自分が、スナック菓子やピザなどのジャンクフードばかり食べていたことに気がつく。自分の食べる傾向を把握する。このダイエット方法の第一段階。助走、である。次は離陸。食べたものを記録して見返してみると、そのカロリーが気になりはじめる。この段階ではまだ、食べたいものを我慢したりはしない。ただ、毎日体重を量り、食べ物のカロリーを気にしてみる。上昇。ここにきてカロリーの制限を始める。一日の摂取カロリーを一定範囲内に抑える努力をする。といっても、苦しい摂生をするのではなく、摂取カロリーの範囲内で食べたいものを工夫することが大事。無理をしてい ないつもりでも、リバウンドの衝動はやってくる。痩せることに危機感を抱く、人間の体の本能だ。それはたいてい75日目あたりが危ない。この時期は、巡航。いろいろダイエット方法を試しつつ、なんとか乗り切る。このとき、今まで努力してきた記録が強い味方になる。心の支えになるのだ。そして、再加速、機動到達、となって、ダイエットは卒業となる。巡航の苦しい時期を乗り切ると、体質や味覚が変わってくるそうだ。本当に空腹のときしか食べたいと思わなくなり、ジャンクフードに魅力を感じなくなる。岡田氏は言う。痩せてから周りからの評価が変わった。世の中は今、見た目が重視される時代に変わっている。球場でビールを売る仕事があるが、見た目のいい子のほうが売上は高いらしい。また、仕事で使う企画書なども見た目のよさが重視される。見た目印象主義の世の中に、太っていることはマイナスになる。そのような分析も著者らしくて面白い。いいなあ、この方法。岡田氏はレコーディングダイエットと名づけている。メールなんかで記録をまとめられるサービス、ないかなあ。そう思っていたところ、無料でそれを始めた会社を岡田氏が訴えたそうだ 。著作権の問題らしい。アイディアには著作権利の範囲外なんですね。体と一緒に心まで狭くなっちゃったのかな?

ホームレス中学生

ホームレス中学生 麒麟・田村裕 ¥ 1,365 ワニブックス (2007/8/31) お笑い芸人、麒麟の田村裕さんの実体験。まあ、文章は関西の中学生が作文したみたいな文章。だけど、これが本職ではないし、親しみやすく読みやすいということでいきましょう。13歳の田村少年は、ある日父親から突然、「ご覧の通り、まことに残念ですが、家には入れなくなりました。各々がんばって生きてください。…解散!」と告げられる。解散?言葉の意味もわからないうちに、父親は去り、兄、姉、田村少年は自力で生きていくことになる。なぜか、兄たちに負担をかけまいと一人で暮らし始める田村。といって、お金もなく、近所の公園で野宿を始める。手持ちのお金は千円程度ですぐになくなってしまい、自動販売機の小銭をかき集める毎日。服を洗って鉄棒に干して風に飛ばされたり、草を食べてみたり、雨で体を洗ったり、大変。ビロウな話で申し訳ないが、外で用を足しているときに野良犬に遭遇する話は笑える。へたくそな文章だからこそ、かえってリアリティがあるのがこの本のいいところで、子供たちに石を投げられるエピソードなどは悲惨とユーモアが紙一重で笑ってしまう。だが、世の中にはいい人がいるもんだ。友達の家にごはんを食べに行き、 そこの親が田村兄弟の面倒を見てくれることになる。信じられないことに、彼ら3人のために家を借りてくれたりまでするのだ。やがて、兄の説得もあり田村少年は高校に入学する。田村少年は、幼い頃に母を癌で亡くしていた。大好きだった母。末っ子なので、ただただ甘えていた記憶しかない。その喪失感から、高校にもまじめに通えなくなる田村少年。生活保護を受けているが、将来返さなければいけないと知って辞退したことから、生活は急にせっぱつまったものになる。米しか食べるものがなくて、友達に「ふりかけ持ってきて」と頼む話。その米だってたくさんあるわけではなく、少ない米を何度もかみしめることで、「味の向こう側」に到達する話。笑える話も多い。しかし、切々と語られる母親への慕情、弟を必死で守ろうとする兄の愛情もそのつたない文章で語られ、笑いながらぼんやりと涙が浮かぶ。中学生、高校生の方にはいいかもしれません。こんな困難を生き抜いている人間がいること、それでも世の中はまだまだ捨てたもんじゃないこと。そういうことが、まるで「ツレ」の口から語られるように感じられるのではないでしょうか。

自虐の詩

自虐の詩 業田 良家 ¥ 1,200 竹書房 (2007/8/24) 安部寛と中谷美紀で映画化された漫画。安部寛、パンチパーマでいい味出してます。この漫画、かなり古い相当昔の話だ。森田幸江と葉山イサオは小さな古いアパートで暮らしている。一部屋で、玄関のすぐ横に台所のあるぼろアパートだ。イサオは無職。幸江が中華料理店でアルバイトをして暮らしを支えている。イサオは乱暴者で、ご飯がまずい、ビールがぬるいと言っては食事のならんだちゃぶ台をひっくり返す。パチンコに行くために、なけなしの生活費を持ち出してしまう。そんなイサオに徹底的に尽くす幸江。となりの部屋のおばちゃんにお金を借りてでも、イサオに遊びの資金を渡してしまう。中華料理店のマスターが幸江に想いを寄せ、幸せにしたいと言うが、幸江はイサオに「好きだといってよぉ」なんてすがってしまう。上巻はひたすらこんな感じ。書いていると悲惨だが、みなどこかユーモラスで、ははは、と乾いた、しかし妙にあきらめたような笑いが浮かんでくる展開だ。自分がこうなるのはいやだが、人の不幸な生活は、時には笑えるものだとわかる。下巻になると少し雰囲気が変わってくる。とはいえ、幸江が幸薄いのは同じ。母親が家出をし、借金取りが家 に来る毎日。ぐうたら親父のせいで、小学生の頃から新聞配達をする幸江。高校に入り、熊本さんという友達ができる。同じように貧しくて、いじめられている女の子。高校を出て、故郷を捨てて東京に出る幸江。そこで、イサオとのなれ初めも描かれている。そして、感動のラストとなるわけだけれど、作者が最初からこのラストを想定していたのか疑問に思っている。幸江というキャラクターの不幸と、けなげさに引っ張られて出来た奇跡じゃないかと思っている。4コマギャグでありながら、不思議に哲学的で、感動的なラスト20ページ。幸江はイサオの子供を身ごもる。母になり、自分を捨てた母を恨んでいた気持ちから開放される。最後の章は、幸江の書く母への手紙がモノローグとして語られる。「この世には幸も不幸もないのかもしれません。私たちは泣き叫んだり、立ちすくんだり…。でもそれが幸や不幸ではかれるものでしょうか。幸や不幸はもういい。どちらにも等しく意味がある。人生には明らかに 意味がある。」一度は裏切った熊本さんと再会し、涙を流す幸江。貧乏で、学校の鯉まで盗んでいた隈本さんは結婚して幸福になっていた。別になんてこ とない、生きるのが下手な負け組の女性の話である。しかし、どこか共感し、幸江と一緒に泣き笑いしてしまう。不幸にも、幸福にも、意味はある。

事件の真相!

事件の真相! 宮崎 哲弥 ・川端 幹人 ¥ 1,575 ソフトバンククリエイティブ (2006/12/9) 亀田一家の大毅については、宮崎氏が、2006年8月の時点で「純粋培養すぎて心配」と言っている。朝日新聞社の雑誌「論座」に連載された対談をまとめたもの。2005年8月から2006年10月までのものなので、話題は古いが、二人の分析は今から読むと、こんなことがあったのかと面白い。宮崎哲弥氏はやしきたかじんのそこまで言って委員会などに出演されている自称タレント。川端氏に「小熊」よばわりされているが、うまい言い方だ。川端幹人氏は、私は知らなかったんですが、噂の真相という雑誌の副編集長だった方だそうです。ホリエモンの逮捕は国策逮捕だと言い、2005年の時点で、矮小な不正会計の問題に終始するのではないかといっているが、まさにその通り。野口氏の不審死の問題など、宮崎氏は「オウム問題のように深い」と言う。対照的なのが耐震偽造問題。政界にまで切り込んだ取材がないことを嘆いている。格差問題については、「左翼中の左翼」川端氏が宮崎氏にかみついている。宮崎氏は、格差は小泉改革のせいではないと言う。デフレのせいで、お金がまわっていないからだそうだ。そんな宮崎氏に、川端氏は「 54歳の息子が86歳母を介護殺人」という週刊文春の記事を見せた。落涙し、言葉をなくす宮崎氏。格差悲話でマクロ経済論を粉砕して一矢を報いてみせる。川崎市で起きた児童投げ落とし事件は、加害者は抗うつ剤を使用していたそうだ。この抗うつ剤は問題のある薬で、池田小学校の児童殺害事件の加害者も服用していた恐れがある。しかし、それを指摘したのはSPA!の神足氏の連載だけだ。また、宮崎氏は2006年7月の時点で、安倍首相の敵になるのは右派の勢力だと言っている。安倍氏が首相として歴史に名前をとどめるには、外交政策と経済政策がかぎになる。そして、中国との関係改善が大前提だが、それをし始めたとたんに右派勢力から総スカンを食らう可能性がある…。ちなみに、その当時、民主党の幹部が「日本のためなら福田、民主党のためなら安倍」と言ったそうだ。事件の裏話、マスコミの事件に対する姿勢など、仲は良いが思想が全く違う二人の対談は面白い。テレビの討論会を見ているような感じで読むのがよさそう。

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ 太田 直子 ¥ 735 光文社 (2007/2/16) 最近の新書はタイトルのつけ方が面白い。言葉一つで売れ行きも変わってくるから考える人も大変です。と、いうわけで、言葉一つで四苦八苦しているこちらの本。まったく知らない世界のことだったので、とても面白く読めました。著者は映画の字幕をつけるお仕事をされている。そのお仕事の中で感じたこと、字幕をつける作業の裏側などを書いたエッセイ。ただ翻訳すればいいというものではない。字幕を訳すとき、言葉の数、文字の数というのが非常に制約されるのが大変だ。字幕が5行も6行もあったら映画、観れない。たとえば、下の台詞はこうなる。男「どうしたんだ」→5文字以内に。女「あなたが私を落ち込ませるのよ」→5文字以内に。男「僕が君に何かしたか」→5文字以内に。字幕にすると 男「不機嫌だな」 女「おかげでね」 男「僕のせい?」 なるほど。ちなみに、著者は読点である「。」の使い方にも頭を悩ませている。「。」ひとつで一文字である。一文字を入れる、入れないで相当に悩むのに、情報としては意味のない読点を入れるのは非常に損であるように思えるようだ。そして、「!」や、「?」も同じ。しかし、叫んでいる様子を表すのにはやはり「!」が必要、と頭を悩ませている。また、一人称の問題もある。女性の場合、「私」で済むが、男性は「僕、おれ、私」と、一人称を変えるだけでキャラクターの性格まで決めてしまうことになる。キャラクターの位置づけまで字幕担当が決めることになるのだから、気を使う。笑ったのが、禁止用語についての話。視聴者からのクレームを恐れるあまり、自主規制が多くなる業界。ちなみに、絶対に使ってはいけないA級禁止用語がある。それは、「き○○い」という単語。一度、「まるでき○○い騒ぎだ」と訳したのを修正しろといわれて、かなり抵抗したことがあるそうだ。また、ドストエフスキーの名著、「白痴」。これがそのものずばり、A級禁止用語。しかし、台詞の中でこの作品の名前が出たから大変。天下の公共放送とやり合って、なんとかそ のまま通したとか。本にも書いてあるが、この「白痴」。パソコンの変換では一発で出ないんですね。知らなかった。変換機能まで自主規制なんて、徹底してるなあ。言葉を扱うお仕事だけに、日本語の乱れも気になる。上品ぶった「おソース」などの「お」の使い方、メールの文章にも触れている。また、映画を売るために、字幕を改変(改悪?)せざるを得ない状況があること。若手の翻訳者が使い捨てにされている状況。状況を読み取ることが難しい人が増えて、説明ばかりが多くなること。映画ファンなら気になる話もたくさん書かれている。今まで何の気なしに読んでいた字幕。この本を読むと、さらりと流せなくなりそうだ。映画ファンなら必読の一冊。

きっと、心はラクになる―大きな幸せを呼ぶ小さな悩み方

きっと、心はラクになる―大きな幸せを呼ぶ小さな悩み方 最上 悠 ¥ 1,470 かんき出版 (2006/08) 精神科医の方が書いた本。優しく諭してくれるような文章なので、読むだけで「心がラクに」なると著者は言う。性格を変える必要はない。変えることは難しい。性格というのは、遺伝子や環境などが複雑にかみ合ってできたものなので、そうそう簡単に変えることはできない。だから、考え方の癖を知って、悩みに対処しやすいようにしよう。悩みが大きくなる前に、小さく悩んでひとつずつつぶしていこう。という内容の本です。辛いとき、人を支配している考え方の癖というものがある。たとえば、上司に叱られたとき、「自分はダメな人間なんだ」と思ってしまうのも癖。まず、落ち込んだときの自分の思考の癖を知る。頭に浮かぶネガティブな言葉を書き出していくと、それがわかる。ダメな人間だ。そう書いてみると、なぜダメなのか、そもそも何が悪かったのか、と思考を展開することができる。そうして、本当の反省点が見つかればそれは小さな悩みになる。また、落ち込みやすい人というのは、物事を極端に考える傾向がある。オール・オア・ナッシングという考え方だ。近頃はやりの勝ち組、負け組というのもその思考の一端である。勝ち負けではっきり分けてしまえる ほど人生は単純ではない。人生万事塞翁が馬という言葉があるが、いいと思ったことが裏目に出たり、ピンチが逆にチャンスだったり。失敗に意味を見出すことで、意外と実りある結果を手にすることができるのだ。それは目標の達成にも有効な手段である。野球選手のイチローは、さまざまな記録を打ち立てているが、決してその記録を意識しているのではないそうだ。一打席一打席、ヒットを打とう、と考える。集中する。その積み重ねが、結果になる。また、彼だって順風満帆な野球人生を送ってきたわけではない。入りたい球団に入れず、ピッチャーとしては成功しなかった。だが、少しずつ目標を修正しながら今の地位にたどり着いた。この、夢を少しずつ修正し、更新していく、というのはいい言葉かもしれません。まわりの方で夢とか目標とか、そういう言葉に押しつぶされそうな人がいたら教えてあげたい。とりあえず、今やってることに一生懸命取り組んでみるんだよ、なんてかっこいいな。いやな人とも冷静に接する。問題があればその都度、分析して取り組んでみる。最近人間関係や仕事に行き詰っているという方。それほど難しくない本なので、一読いただくと気分 が少し変わるかも。

とてつもない日本

とてつもない日本 麻生 太郎 ¥ 714 新潮社 (2007/6/6) タイトルの、とてつもない日本というのは、麻生太郎氏の祖父、吉田茂氏の言葉だ。日本はもっとよくなる、日本はとてつもない底力を持っていると、かつて吉田茂は孫に言った。ホームページに連載していたエッセイをまとめたものだそうだが、文章も軽妙でユーモアたっぷりなので、笑いながら楽天的な気分で読むことができる。現在日本は、「アジアで最も古い民主主義国家、市場経済国家として、安定的な精力である。」と麻生氏は言う。よく新聞などでは孤立した日本、と書かれたりもするが、まわりの国々はそうは考えていない。かつてナショナリズムの暴走があったが、そのような失敗もさらけだして、まわりの国々の民主化に協力したい。麻生氏は、アジアがひとつのしなやかで緩やかなネットワークで結ばれればよいと論じている。対等な関係で、「他社に寛容、開かれた集落、知恵を出し合って問題を乗り越えていく」アジア型のコミュニティができればよいと考えている。外務大臣であった麻生氏は、各国を訪問して、日本は決して嫌われている国ではない、と言う。アジア各国の若者は日本の文化が大好きである。この辺は、麻生氏の得意分野、サブカルチャーにつ いても十分にページを割いて語ってくれている。バンコクの町では日本語のファッション雑誌がよく売れている。椎名林檎や宇多田ヒカルの曲を、カラオケで、日本語で歌う若者がたくさんいる。ミッキーやドナルドではなく、ポケモンやドラえもんが、各国では大人気だ。このようなソフトのもつ力を、日本はもっと評価すべきである。麻生氏は外交をこのように例える。子どもの頃、クラスにいた子を思い出して欲しい。喧嘩が強く、ガキ大将のA君。(アメリカ)腕力はそれほどでもないが、賢くて一目置かれているB君。(フランスなど)個性的で、知恵もあるお金持ちで誤解されやすいC君。(日本)C君はA君に知恵を貸しながら、仲良くやればいい。それが現実的な処世術ではないか。このように、麻生氏は話が上手でおもしろい。教育格差というが、皆が大学に、さらに言えば東大に行く必要はない。地方分権を進めて、中央官庁が地方の政治に口を出すことはやめたほうがいい。高齢化を嘆くが、今の高齢者は若者より金持ちで健康である。ちなみに、著者はジョン・レノンと同い年だそうだ。「思い切り単純化して言えば、老人は俳句や詩吟 よりロックンロールの世代なのだ」という文章にには笑った。靖国は外交問題ではない。政治問題でもない。国家がきちんと戦争で戦った人たちに報いるのは当たり前である。高齢化、格差、少子化。このように暗い本が多い中、明るく、楽天的になれる一冊。

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 山田 真哉 ¥ 735 光文社 (2007/4/17) 食い逃げされてもバイトは雇うな<上>、とあるので、下巻を待っていたらまだ出る気配がない。なので、とりあえず読んでみました。別に下巻を待つ必要はなかった。上下巻を分けて展開する、という作りではなく、いろいろな会計豆知識を分けてシリーズにしますよ、というくらいのものでした。著者自身が、一時間で読めるようにした、あとがきで言っている。それほど難しい話でもなく、字も大きく、先ほども申し上げた通りビジネスと数字に関する豆知識という感じ。古本で、できれば100円くらいで買って通勤電車で読み捨て、というのが一番ふさわしい読み方のように思います。では、そんな数字豆知識が書かれているのか。まず、表題の、食い逃げされてもバイトは雇うな、について。テレビで、一人でやっているラーメン屋を取り上げて、「出前に出た隙に食い逃げされるかもしれない。でもアルバイトを雇わないおかしな店だ。」と言っていたのをきいた。だが、アルバイト一人の人件費と、食い逃げされたラーメン代を比べると、人件費のほうが高くつく。食い逃げのリスクを考慮に入れても、バイトを雇わないほうが経営者としては当然の判断、ということ。 また、タイトルに数字をうまく使うとインパクトがあるということも書かれている。映画ゲド戦記は、宮崎吾郎第一回監督作品、とすることで、二回目も、三回目もありますよ、という期待を観客にもたせる。Web2.0という言い方も、進化の途中を表すようであり、1.0よりも新しいんです、という強い印象を与える。タウリン1グラムというと効き目がなさそうだが、1000ミリグラムと聞くとなんだかたくさん入っているような気がする。最後に決算書について、会計士としての読み方を教えてくれる。読み方と書きましたが、決算書は読むものではない、と著者は言い切る。決算書を見て必要なこと、それは「比較」。売上、利益など、自分が知りたい指標をまず探す。そして、前年比であったり、他社との比較であったり、割合を出せば会社の状況はだいたいわかる、というのが本書の主張。章ごとにまとめがあり、それがページの無駄ととるか、そこだけ読んでラッキーとするか、それは各人の自由。とにかく、気楽に読んでみて、知識が増えて楽しい。そんな一冊でした。

スッキリ朝とゆったり夜

スッキリ朝とゆったり夜 ¥ 945 PHP研究所(2006/8/8) ひらい みも (イラスト), 金子 由紀子 (監修) 朝方人間、というより、朝からばっちりテンションの高い生活を送りたい。この本によると、早起きの人は時間のストレスが少ないのだと言う。そうだろうな。朝がきちんと過ごせると、一日の予定はたいていうまくいくもの。朝スッキリ起きて、夜の時間を充実するための知恵みたいなものがかわいらしいイラストで紹介されています。簡単なレシピ、ヨガのポーズ、寝グセのなおし方など、ちょっとしたお得ワザがたくさん。朝気持ちよくめざめるために、90分の眠りのリズムを利用する。人間の眠りは90分で浅い眠りと深い眠りのサイクルを繰り返す。つまり、4時間半後、6時間後、7時間半後という、眠りの浅い時間帯に起きるのが体にやさしい目覚め方。毎日同じ時間に起きることや、太陽の光を浴びることもよい。起きるのがゆううつという方は、・その日のストレスはその日のうちに解消する。・毎日15分だけでも体を動かす。という方法で体質を改善してみよう。朝は忙しい。整えればそれなりにきちんとした印象に。寝グセは霧吹きでなおしましょう。朝気持ちよく目覚めるためには夜の過ごし方が大事。部屋に早く帰りたい、帰っ てリラックスできるためにも普段からきれいにしておきたいもの。散らかったものはとりあえず、形のそろったかごに入れてみるとすっきりします。疲れているときは夕食も簡単に用意したい。バターを塗った皿に刻んだ野菜を入れて、卵を落とし、粉チーズをふる。それをオーブンでチンするとココットのできあがり。お風呂の過ごし方、スキンケアの仕方も載っています。明日の洋服を準備し、携帯を充電して、翌日のスケジュールをチェックする。忘れそうなことをメモして、簡単に部屋を片付けます。そうすると、明日も朝から気持ちよく行動できますね。毎日毎日充実させて、無駄なく生きてきたい。こういう本をたまに見ると、こうやって生きれば人生の時間を無駄にせずに過ごせそうだなあと思う。過ごしたいと思う。まあ、雑誌の記事の寄せ集めみたいな内容ではある。この週末、こちらの本で朝方人間に変身して、来週からの生活を少しだけ変えてみませんか。

この国のけじめ

この国のけじめ 藤原 正彦 ¥ 1,250 文藝春秋 (2006/04) タイトルにけじめとあるが、この本自体からけじめを感じられない、エッセイ集である。いろいろな雑誌や新聞に寄稿したものを集めたものだ。前半は、タイトルにふさわしく資本主義の過酷さ、英語教育への批判、武士道についてなど、国を憂える論が展開されているが、後半は、内館牧子に会ったことだとか、小川洋子に取材されたときの話だとか、とたんにやわらかいエッセイになっている。前半に関しては、国家の品格に書いてあることとそう変わらない。明治までの日本人には、金や物を持つことへの執着はなかった。金も物もない武士という階級が支配層であり、彼らはいざとなると国のために命を投げ出す存在であった。そのようなことが書かれている。後半では、著者の人柄がよくわかる文章が多い。ガチガチの小うるさいオッサンだと思っていたのだが、意外にユーモアセンスにあふれ、しかもそれが上品なのが本当に面白い。諏訪大社の御柱祭を見学した著者。長さ100m、傾斜35度の急な坂を男衆を乗せた巨木が落ちていく。死傷者が出ても、それは名誉と考えられているので問題ない。この諏訪からは、自然科学や文学の逸材がたくさん生まれている。 それは、この壮大な愚挙を大事にしてきた風土があってこそ、と著者は言う。また、ケンブリッジから休暇にやって来た18歳の青年が、日本で漫画を買いあさっている様子を見て、バケーションとはこうであるべき!と論じる。その文章も軽快だ。多くページを割いているのは、父新田次郎のことだ。気象庁に勤めていた父だが、東大出身者が役職を占める中、万年課長補佐と陰口をたたかれるほど、出世ができなかった。父は気象技術者で理系の人だったが、なぜ文学にめざめたのか。それは、母と息子の著者が、相次いで病床に伏したからだという。苦しくなった家計をしのぐために小説を書き始めたということになっているそうだ。だが、役所の仕事を終えて、疲れてた体に鞭打つように、「戦いだ、戦いだ。」と言いながら書斎に向かう様子を読むと、やはり創造者としての情熱が彼にはあったのだと思う。この、新田次郎の伝記だけで一冊本を書いてもらいたいと思うのである。国家の品格に比べれば、ごった煮、寄せ集めの感がある本書ですが、適当にページをめくったところから読んでいける気軽さもある。著者の洒脱なユーモア、新田次郎の横顔。ごった煮のいい味を 楽しめる一冊でした。

特濃シュミラン

特濃シュミラン フジテレビ営業局特濃リサーチチーム ¥ 1,470 (2006/11) この調査の目的は21世紀に通用する、新たなマーケティング指標を作ることである。フジテレビの営業局が、インターネットを使って約2万人にアンケートを行った。人口構成比が若めに寄るという弊害はあるが、個別調査でこの人数にあたるのは不可能である。今回の調査で柱は、・マニアの定義づけをすること。・マニアが強く推進するマーケットを確定すること。108に分けた趣味のジャンルの中から、「非常にこだわりをもっている」、「かなり~」、「やや~」という回答を有効とする。そのサンプルから、それらを選んだ人のお金や時間の使い方、知識程度を調べる。そして、「お金と時間を費やし、専門的な知識を持っている人」をマニアと定義づけする。中でも、人数や全体の金額の消費額、累計の消費時間の割合が高いものを「特濃」ジャンルとする。実例を見てみると、特濃に選ばれたジャンルは、芸術、クラシック音楽、ロック、舞台鑑賞、アイドル、コスプレ、改造車、楽器、ウィンタースポーツ、マリンスポーツ、着物、ダンス、外国語、資格・習い事、お受験、宗教、ペット、テーマパーク、ギャンブル。これらの分野では、マニアが動けば業 界が動く、といわれるほど、マニアの人数も、消費の金額や使われる時間も多い。調査では、それぞれのマニアに共通する人間像も浮かびあがらせています。たとえばクラシック音楽のマニアの人の性格は、「理論的に物事を考える」「自立心が高い」と自分のことを考えている。「計画的に買物をする」。購読する雑誌は、「音楽の友」や「レコード芸術」。ロックが好きな人は、自分のことを「夢見がちで現実的でない」と考えている。アイドルのマニアたちは、「引っ込み思案」で「人つき合いが苦手」。お受験マニアは「自分で料理をすることが多い」。「買う前に値段を比較する」、「在宅勤務ができればいい」など、主婦らしい回答が多い。ギャンブルマニアの人たちは、「世の中、運やツキが大事」と考えている人が多い。他にも、こだわりを持つ人の多い趣味の分野、少ない分野など、現代人の趣味の分布もわかって面白い。あの趣味を持っている人は、こんなことに関心があるんだ、とわかれば、ちょっとした世間話にも役に立ちそう。マーケティング関連のお仕事の方には興味深い一冊では。

最新ベストセラー50冊!の内容がザクッと分かる本

最新ベストセラー50冊!の内容がザクッと分かる本 藤城 真澄 ¥ 500 ベストセラーズ (2007/9/14) 話題になった本50冊の内容を、まさにザクッと、わかりやすく解説してくれた一冊。東京タワーにはじまり、アイルケ、ハリー・ポッター、電車男、セカチュー、新宿鮫、佐賀のがばいちゃん、蛇にピアス、鈍感力、女性の品格、国家の品格、社長のベンツ、その他いろいろ、ベストセラーになった本が網羅されている。読みたい、読みたいと思いつつ、巻を重ねているのでなんとなく手を出していなかった「一瞬の風になれ」。だいたいのあらすじを読んで、きちんと読んでみたくなります。プロのまとめ方はちがう。この本を買って、やっぱり気になる読んだことのない本のこと。携帯小説の「恋空」。本屋でもよく見かける。主人公は高校生の美嘉。友達の友達というヒロと知り合い、恋に落ちる。ヒロには以前付き合っていた女の子がいて、その「元カノ」から嫌がらせを受けるようになる美嘉。元カノの罠にはまってレイプされたり、ヒロとの子供を流産させられたりしてしまう。ある日、ヒロは人が変わったようになってしまい、結局ヒロとも別れる美嘉。数年後、ヒロが癌に犯されていること、そのために自分と離れたことを知り、再びヒロの元に戻る美嘉。他の携帯小 説の解説も読んだけど、みんな、エイズになったり性的な虐待を受けたり、ハードな人生を送っている。以前「会話だけでほとんどのページが埋まっている」といわれたコバルト文庫の本が流行した。内容は今の携帯小説ほど過激ではなかったが、それでも不治の病に犯された高校生と看護士の恋の話を読んで泣いていた同級生。ペーパーバックのような本で、値段も安い。それでだいたいの流行の本をおさえられる。

なぜ、金持ち会社は節税しないのか?

なぜ、金持ち会社は節税しないのか? 近藤 学 ¥ 1,575 九天社 (2006/12) あんまり話題にはなってない本だと思うけど、ベストセラーである「社長のベンツ」よりはよほどまともかつ面白い本だと思うのでご紹介。会社の資金繰りについて書かれた本です。内容が専門的なので、経理の方や経営者の方でないといまひとつぴんとこないかも。私も、専門的なところは流し読みですが、会社とお金の流れについての考え方はとても興味深く読めました。著者は、会社のお金の流れを「温泉」として捉えている。最初に「源泉」がある。これが利益余剰金。それが第一のタンクに貯まり、運転資金になる。そこからあふれたのが第二のタンクに入り、設備投資の資金になる。そこには「温泉」、資本金と「水道水」、借入金が入る。設備投資は資本と借入でまかなう、ってことですね。そしてその余剰が、最後のタンクに入り、現預金となる。お金は、まず運転資金として利用され、設備投資にまわされ、残ったのが現金による預金、ということ。図解だととてもわかりやすい。本のカバーに描かれているので、興味のある方は下記のリンクからご覧ください。会社と借入金は切っても切り離せないもの。家計と借金がそうだと困りますが、事業資金はたいてい銀行から の借入ですから。銀行にとって、運転資金は貸しやすいものである。だから、それを無理して返さず、現金を手元になるべくためておこうというのが著書の主張である。設備投資金として借りる場合は、それは必ず利益を生むものに投資しなくてはならない。銀行からお金を借りるときの格付けをよくするための方法も書かれている。借りたお金は公的資金から返す。官の取立ては民間よりも厳しい。倒産したときの売掛金の守り方、自宅を法人所有にしない、機械類はリースで、後継者の人生選択の幅を狭めてはならない、など、中小企業の経営者には参考になることがたくさん書かれています。ちなみに、社長の車はベンツでなくても経費にすることができます。実際にフェラーリの費用が経費として認められたこともあるのだそうです。

バチカン・エクソシスト

バチカン・エクソシスト トレイシー・ウィルキンソン ¥ 1,750 文藝春秋 (2007/05) 今流行のスピリチュアル本ではない。著者はジャーナリスト。イタリアで、この現代に活動しているエクソシストの実態を追ったノンフィクション。エクソシストというと、どうしてもあの映画を思い出してしまう。それにしても、現代に本当に悪魔と戦う人がいるのか?だが、イタリアでは実際に、「美容院に行くのと同じくらい」の気持ちでエクソシストのところに来る人がいるのだとか。そして、映画みたいに一回で悪魔を追い払うのではなく、虫歯の治療のように、長年通っている人がほとんどなのだそうだ。エクソシスト。彼らはカトリックの司祭である。では、教会は彼らのことをどう見ているのか?教会はエクソシストの存在にいい印象を持っていない。疑惑と、困惑をもって見ている。いわば、エクソシストは教会の異端であるのだ。本書では、数人のエクソシストたちの横顔を垣間見せてくれるが、中にはエクソシストの立場にあることに疲弊している人物もいる。もちろん、まじめにその仕事に向かっている人もいる。アルモス神父は精力的に悪魔祓いを行い、たくさんの人を救っている。国際エクソシスト教会を発足させ、イタリアで20人しかいなかったエクソ シストを350人ほどに増やすことに尽力した。そのエクソシストたちの大部分の見解としては、本物の悪魔憑きは非常にまれだと考えている。セラピスト、という印象が強い。「蚊に刺されてかゆい」とパニックになって電話してくる信者もいるらしい。現代キリスト教会も、「悪魔祓いを行う前に、依頼してきた人物が精神的、もしくは肉体的な病気ではないことを確認しなければいけない」という見解を譲らない。この辺は微妙で、医者の立場からしてみると、悪魔に憑かれたと思っている人たちは解離性障害だとも考えられるのである。イタリアでは、精神病と診断されることが非常に不名誉であるらしい。それがエクソシストの存在する土壌であるような記述もある。また、科学の発達で教会の権威が揺らいだこと。そのせいでオカルトや迷信めいたものが流行していることに関係があるのか、と著者は言う。教会も、信者の話に耳を傾ける司祭は少ないらしい。信じていた宗教の「揺らぎ」のようなものが、人々に不安を与え、そこに悪魔の存在を見るのだろうか?悪魔に憑かれた人たちは、教会を恐れ、十字架におびえ、信仰から目をそむける。それはヒステリーであり、 強迫観念である。針を吐き出したりする人もいるようだ。結局、エクソシストの是非には触れていない。事実を淡々と述べる書き方には好感が持てる。悪魔祓いの歴史から、現代キリスト教の置かれている立場まで、よく書かれた本。

前田建設ファンタジー営業部Neo

前田建設ファンタジー営業部Neo 前田建設工業 ¥ 1,365 幻冬舎 (2007/07) 前田建設工業というゼネコン企業のホームページから生まれた企画本。前田建設ファンタジー営業部には、空想世界対話装置なるものがある。そこには空想世界からの建築依頼が舞い込んでくる。受けて立つのは土木畑を歩いてきたA部長、アフロヘアで関西弁、同じく土木出身のB主任、建築出身のC主任、新入社員のD職員の四人だ。今回、ファンタジー営業部が請け負ったのは、銀河鉄道999の列車が地球から発射する際の高架橋である。発注者は999のメインコンピューター。メーテルファンのB主任、メーテルと話せなくて少し残念そう。現実にある材料を使うということで、透明の材料は使わない。キャプテン・ハーロックのアルカディア号をクレーン代わりに使わない。TVシリーズと劇場版1、2作のみを参考にする。地球上の設定のみを参考にする。以上の過酷な条件をもとに、ファンタジー営業部の健闘がはじまる。品質要求は、最終勾配20度。デザインを最優先する。最終到達点99.9メートル。鉄筋コンクリート製。線路を支える橋脚は、外側をパネルで固め、H鋼を建てこんだあとで 生コンを流し込むREED工法を採用。振動も問題。列車にはメーテルが乗っているのだ。のどかに、優雅に飛び立ってもらうために、振動はおさえたい。そのために、アクティブ・マス・ダンパーを使う。高層ビルに使われる、自分でうごくおもりのこと。工事の際にクレーンを使わなければならないが、通常のものは使えない。何しろ高いのだ。アルカディア号に頼むという意見は、見積もりに友情価格を提示するわけにはいかないので却下。これは、前田建設の機械グループ課長さんの意見で、ウインチつきの台車で補助する方法を採用することにする。これ、おもしろいのが社内の人たちだけでなく、社外の人にも協力を仰いでいるということ。アクティブ・マス・ダンパーは三菱重工の鉄鋼建設事業部の方に見積もりを出してもらっている。また、東日本旅客鉄道の建設工事部の部長さんには、レールと桁を一体にしてしまえばいいというご意見をいただく。

裁判員制度の正体

裁判員制度の正体 西野 喜一 ¥ 756 講談社 (2007/8/17) 理路整然とした文章で、大変読みやすい。あまり知られていないが、実際に始まると私たちの生活に重大な影響を及ぼしかねない制度のことなので、ぜひご一読いただきたい。裁判員制度とは、普通の一般人がある日いきなり裁判所から呼び出しを受け、裁判に参加し、判決を下す側になる、というもの。もともと国民が望んだものではない。制定された経緯も、この本を読む限りでは必要に迫られてというものではない様子。原案を出した司法制度改革審議会には、法律の専門家は半数以下しか参加していなかった。残りは、制度の導入という結論ありきという態度で審議会に臨んだので、制度の問題点や違法性は議論されていないままである。それなのに、2009年までには実施されようとしているこの制度。ちなみに、本書によると、判決というものは裁判官が「憲法及び法律にのみ拘束」されて下すものである。そこに素人の意見が混ざるのは違憲である、という見地に立っています。私たちがもっとも気になるのは、もし裁判員に選ばれたらどうなるのか、ということ。裁判員に選ばれるのは基本的にくじ。義務教育を終えている、ということが条件なので、誰でもその立場に 立つ可能性はあります。選ばれると、最初に質問状を書かされ、面接を受け、この時点でプライバシーが簡単に暴かれることになる。そして、裁判員が関わる裁判というのは軽微な犯罪のものではない。殺人、強盗などの重い犯罪のもののみ、という決まりがある。そういった犯罪は、判決が出るまでに時間がかかることが通常だ。一日中拘束される日が少なくとも二週間は必要かと書かれている。これはきつい。また、犯罪の詳細な状況を聞かざるを得ないので、精神的に非常につらいものがある。その秘密を漏洩すると罰金などの処罰が下される。裁判員自身の身の安全も保証されてはいない。巻末には、裁判員として呼び出されたときの断り方が書かれていて、これだけでも一読の価値は十分にあると思う。著者いわく、呼び出し状は「犬が食べてしまった」と言って、知らないふりをするもの手だそうだ。とはいえ、気になったこともある。著者はやたらと裁判員を「素人」扱いし、プロである法律家に任せておいて何の問題があるのか?と問いかけている。「いまのわが国において、裁判官だけの審理、判決では信用できない。あるいは国民感情から離れているということがあるで しょうか?」この一文には、山口県光市の母子殺害事件の件を問うてみたい。制度の未熟な点、話し合いが不十分な点はわかる。しかし、何の問題もないというのはどうなんだろう。

F1速報グランプリ天国LAP3

F1速報グランプリ天国LAP3 村山 文夫 ¥ 998 ニューズ出版 (2007/01) 鈴鹿サーキットでジェンソン・バトンがデビューした年の日本グランプリに行った鈴鹿。せめてF1のことを少しでも知ろうと思って、最初に手にとったのがこの方の漫画でした。F1グランプリ速報という情報誌に連載されている4コマ漫画。F1好きなら爆笑必死です。アイルトン・セナの頃からずっと続いている漫画ですが、今年になって2004-2006年の出来事をネタにしたLAP3が発行されました。それでは、LAP3より爆笑ネタをいくつか。2004年はマクラーレンにとっては不遇の年だった。向かい風の中、耐えるロン・デニス監督とドライバー二人。今は我慢のときだ、と病院のベッドの中でも言い続けている。ようやく車ができて、ドライバーの一人、キミ・ライコネンはいい成績をあげているが、もう一人のベテラン、デビッド・クルサードはいいときも悪いときも結果が変わらない。そこで監督ロン・デニスは嘆いてみせる。「チームが低迷してるときにはありがたいが、よくなってくると物足らん。」2005年、この辺りから、キミ・ライコネン=飲酒癖がある、というキャラクターが定着してくる。酔っ払ってパン ツ一丁になる姿がよく描かれている。F1チームにはそれぞれ二人ドライバーがいる。基本的には平等のはずなんだけど、勝つドライバーにスタッフが肩入れしてしまうのは仕方がないこと?!皇帝ミハエル・シューマッハのチームメイト、バリチェロはいつも「2」と書いた帽子をかぶって、自分と同じ不遇な待遇のドライバーをセカンドクラブに誘おうとてぐすねをひいている。2006年。日本人ドライバー、佐藤琢磨はBARホンダから移籍を余儀なくされる。そこに手を差し伸べる鈴木亜久里だが、その船は穴が開いて浸水している。モナコのトンネル前で車が止まってしまったキミ・ライコネン。徒歩でトンネルに向かい、出てきたときにはパンツ一丁で手には酒のビン。横をアロンソが走っていくのがおかしい。2006年は、ミハエル・シューマッハが引退するという大事件があったのだが、その引退会見でもライコネンが酔っ払って悲惨な会見に、というネタも。

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