本好き日記

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ロストジェネレーション―さまよう2000万人

ロストジェネレーション―さまよう2000万人 ¥ 1,260 朝日新聞「ロストジェネレーション」取材班 朝日新聞社出版局 (2007/7/6) いまや本屋にあふれている格差社会の本。朝日新聞が、25歳から35歳までの若者の生活を取材している。就職氷河期を経験した世代で、偽装請負などの被害にもあっている。未来に希望をもてない。そんな世代。ロストジェネレーションとはもともと、第一次世界大戦のアメリカで、既成の価値観を拒否した世代につけられた名称なのだそうです。これを現在の若者に当てはめ、しかし、ロスト=失われた、ではなく、=さまよえると解釈したいと言っています。私たちはさまよえる世代…。会社に入って一生をその会社にささげるという従来の価値観をもてず、また同世代でも明確に収入の差がある、均一のカラーのない世代。つかみ所がない、と思われているようです。基本的には、こんな人います、こんな人もいました、というルポ。分析やデータはいまいちなので、それを求める方には山田昌弘氏の著作がおすすめ。ある男性は、工場に派遣されているが、派遣期間が終わるとすぐに引越しをして新しい工場での勤務が始まる。技術など身につかず、単純作業を繰り返し、将来への不安は募るばかりである。ある男性は、あきらかにいんちきと思われるシロアリ駆除のセ ールスをしている。だましているという自覚は心の中にぼんやりとはある。だが、自分たちだって生きていかなければならないのだし、仕方のないことと思っている。ある女性は、ひとつの職場で得るものがないと思うとすぐに転職をしている。自分のキャリアは自分で築く。会社なんかには頼らないという決意がある。世の中が信用できない以上、愛する国を守りたい、日本人であることだけが信じられることという若者が増えている。寄らば大樹の陰というのは昔の話。硬直した官僚組織に見切りをつけ、起業する若者がいる。自らの未来は自らで切り拓く意思に満ちている。ロストジェネレーションもいつまでもさまよい続けているわけではない。政治家を目指し、社会とつながることで声を上げようとしている若者がいる。高い家賃に抗議のデモをし、クリスマス粉砕のプラカードを掲げてクリスマスに路上で鍋を囲むパフォーマンスをする若者がいる。多様化する若者の姿を豊富な実例で描いている。その意味では大変読みやすい。この世の中を生きる人間像としても興味深く読める。フリーターや派遣を万歳三唱で世の中に送り出したのはマスコミでしょ、と思わなくもない。自 衛隊員の若者にけちをつけるような文章もさすが。就職氷河期は終わったが、派遣社員が増えているのは事実。仕事によって、待遇や給与に格差が出てくるのも事実。決してこの世代だけの問題ではないのである。かわいそうでは何も変わらないのである。まず現実みようよ、というのが正直な感想である。
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