本好き日記

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猪瀬 直樹 道路の決着

猪瀬 直樹 道路の決着 猪瀬直樹 ¥ 1,500 小学館 (2006/4/5) 「絶望に効くクスリ」に登場した猪瀬直樹さんの本。猪瀬氏の奮闘が空回り、空回りで、なぜこんなに前に進まないのかと怒りが沸いてくる。2002年に猪瀬氏は道路公団の民営化委員会の委員として就任した。猪瀬氏は摘発する。道路公団が発注する工事は、予定価格の97%という高い価格で落札される。まあ、道路なんだから、安かろう悪かろうではいけないかとは思うが、実際には、安すぎると調査が入るという仕組みがあるらしい。だから、入札するほうはどんどん安い価格で入札してもいいのだ。きちんとした工事であれば、安いほうがいいのである。しかし、道路公団にはコストを削減しようと意識はない。税金を使う工事なのに、公団OBのいる会社に落札させている談合の証拠を、猪瀬氏は突き止めようとする。しかし、公団から出されるOBの名簿はには墨が塗られているものだった。信じられます、いまどき手作業で墨塗りって…。この本を読むと、高速道路の料金がどんな風に無駄遣いされてたかたよくわかる。道路わきにある非常電話の料金が一台250万円。植木、電気などの設備も公団OBが天下りするファミリー企業が受注してい る。猪瀬氏は、それをひとつずつ立証していき、民営化することでコストを意識する団体に変えていこうとする。しかし、利権に寄生する人たちには面白くないのはたしか。役人は猪瀬氏に資料を会議の前日夜にやっと提出するし、JR出身の委員は、ライバルである高速道路の値下げに反対する。みな、自分の利益のために奔走し、猪瀬氏の孤立無援の戦いぶりが痛々しい。記者が入れ替わりばかりで、深いところまで理解せずに報道するマスコミにも苦言がなされている。確かに、当時の報道を見る限り、結局骨抜きの改革という印象を持った。猪瀬氏は言う。「なんとか及第点というところにこぎつけた。」この本を読んでいると、確かに、満点の結果ではないだろうが、それでも非常にぎりぎりのところで民営化、分社化をとりつけたのがよくわかる。高速料金無料化にこだわり続ける管直人氏。談合を知っていながら知らないとしらを切るが、狼狽する様子がテレビに映し出される内田氏。常にぶれずに改革を進め、決断も力強い小泉純一郎氏。道路公団民営化という大事業にかかわる人間像も、非常に臨場感を持って描かれている。もちろんノンフィクションなんだけど、サ スペンスドラマのようにも読める、非常にスリリングな一冊。
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