本好き日記

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とてつもない日本

とてつもない日本 麻生 太郎 ¥ 714 新潮社 (2007/6/6) タイトルの、とてつもない日本というのは、麻生太郎氏の祖父、吉田茂氏の言葉だ。日本はもっとよくなる、日本はとてつもない底力を持っていると、かつて吉田茂は孫に言った。ホームページに連載していたエッセイをまとめたものだそうだが、文章も軽妙でユーモアたっぷりなので、笑いながら楽天的な気分で読むことができる。現在日本は、「アジアで最も古い民主主義国家、市場経済国家として、安定的な精力である。」と麻生氏は言う。よく新聞などでは孤立した日本、と書かれたりもするが、まわりの国々はそうは考えていない。かつてナショナリズムの暴走があったが、そのような失敗もさらけだして、まわりの国々の民主化に協力したい。麻生氏は、アジアがひとつのしなやかで緩やかなネットワークで結ばれればよいと論じている。対等な関係で、「他社に寛容、開かれた集落、知恵を出し合って問題を乗り越えていく」アジア型のコミュニティができればよいと考えている。外務大臣であった麻生氏は、各国を訪問して、日本は決して嫌われている国ではない、と言う。アジア各国の若者は日本の文化が大好きである。この辺は、麻生氏の得意分野、サブカルチャーにつ いても十分にページを割いて語ってくれている。バンコクの町では日本語のファッション雑誌がよく売れている。椎名林檎や宇多田ヒカルの曲を、カラオケで、日本語で歌う若者がたくさんいる。ミッキーやドナルドではなく、ポケモンやドラえもんが、各国では大人気だ。このようなソフトのもつ力を、日本はもっと評価すべきである。麻生氏は外交をこのように例える。子どもの頃、クラスにいた子を思い出して欲しい。喧嘩が強く、ガキ大将のA君。(アメリカ)腕力はそれほどでもないが、賢くて一目置かれているB君。(フランスなど)個性的で、知恵もあるお金持ちで誤解されやすいC君。(日本)C君はA君に知恵を貸しながら、仲良くやればいい。それが現実的な処世術ではないか。このように、麻生氏は話が上手でおもしろい。教育格差というが、皆が大学に、さらに言えば東大に行く必要はない。地方分権を進めて、中央官庁が地方の政治に口を出すことはやめたほうがいい。高齢化を嘆くが、今の高齢者は若者より金持ちで健康である。ちなみに、著者はジョン・レノンと同い年だそうだ。「思い切り単純化して言えば、老人は俳句や詩吟 よりロックンロールの世代なのだ」という文章にには笑った。靖国は外交問題ではない。政治問題でもない。国家がきちんと戦争で戦った人たちに報いるのは当たり前である。高齢化、格差、少子化。このように暗い本が多い中、明るく、楽天的になれる一冊。
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