本好き日記

本好き腐女子の読書日記を綴るブログです!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

水上のパッサカリア

水上のパッサカリア 海野 碧 ¥ 1,470 光文社 (2007/3/20) 大道寺勉。四十代の男で一級整備士として働いている。東京からこの翡翠湖のほとりに越してきたのが3年前。同居していた内縁の妻、菜津を五ヶ月前に自動車事故で亡くしている。菜津は以前、焼肉屋のウエイトレスとして働いていた。内気で、自信がなさげで、いつも「勉さんに捨てられるかもしれない。私は馬鹿だから。」と言うような女であった。そそっかしくて、活字はきらい。映画が好き。パソコンなんてできないので、妻の劣等感を刺激しないために、勉はいつも菜津がいないときしかパソコンの電源を入れない。菜津が亡くなったのは三十歳。はあ、こんな女いるかよ、と思いつつ読み進める。私はこんな卑屈な女と、そういう女が好きな男がきらいだ。さて、妻の残した犬と暮らしている勉のもとにかつての仲間が現れる。勉は以前、始末屋という仕事をしていた。非合法で、誰かの依頼を受け復讐をするという仕事だ。彼らは、菜津の事故は仕組まれたものだと言う。勉が最後に受けた依頼は和田という男を失脚させるというものだ。和田は、実業界の大物服部の隠し子であった。その服部が、彼らに復讐を仕掛けていると言う。奈津の弔い合戦として、斯波、冴 子、ヒデ、岡野たちと服部に立ち向かうことになる。斯波は勉の義理の親である。母と再婚したのだ。斯波は弁護士でありながら裏社会に通じた男で、十八歳になった勉をアメリカのサバイバルキャンプに強制的に参加させ、前の父親の残した遺産を手に入れようとした。この辺の設定、非常にあいまいである。サバイバルキャンプなるものが、ベトナム帰りの軍人の開いたキャンプであるらしいのはわかるが、それが傭兵の訓練所なのか、ただの不良の厚生施設なのか、よくわからない。とりあえずそこで厳しい訓練を受けた勉は、頭脳、体力ともに優れた人間になっていた。そこで、服部への復讐、になるのだがこれがいまいち展開がなく、冴子、岡野との仲間内のしがらみがえんえんと続く。最後はどんでん返しのつもりなんだろう。実は服部は奈津の事件には関係がなく、斯波冴子が勉のお金を狙った事件だった。返り討ちにしておしまい。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://bookoyaji.blog64.fc2.com/tb.php/153-2faae644
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。