本好き日記

本好き腐女子の読書日記を綴るブログです!

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ぼくと1ルピーの神様

ぼくと1ルピーの神様  ¥1995 ヴィカス・スワラップ   ランダムハウス講談社 (2006/9/14) ラム・ムハンマド・トーマスというどの宗教にも属しているような名前がつけられたのはラムが2歳のとき。 彼を引き取ってくれた、親切な神父さんが名付け親だ。 それまでは、孤児院で「赤ん坊」と呼ばれていた。母親の顔は知らない。 ラムは、18歳でテレビのクイズ番組に出演。そこで全問正解し、賞金の十億ルピーを手に入れる、はずだった。 しかし、ラムは逮捕されてしまう。学校にも行ってない。本も読んでいない。ただのウェイターが答えを知っているはずがない、という理由で。 ひどい拷問を受けるが、女性の弁護士が彼を助けに来てくれる。 ラムはいんちきなんかしていない。ラムは答えを知っていた。その答えは彼の人生にある。どうやって答えを知ったのか、弁護士はラムの話に耳を傾ける。 クイズの問題「太陽系で一番小さい惑星は?」 4つの選択肢があるが、ラムは迷わない。 ラムが13歳のとき、アパートの隣の部屋にある一家が引っ越してきた。 ラムが親友のサリムと一緒に住んでいるそのアパートは、スラムの中にあり、強盗、レイプ、虐待、そんなことが日常茶飯事であ町の一角だった。 一家の父親はもと天文学者で、職をなくしてからは家族に暴力をふるうようになっていた。 そんな家族は、子猫を飼うことになる。小さい猫だから、一番小さい惑星の名前、プルートと呼ばれる。 そう、これがクイズの答えなんですね。 ラムは、一家の長女グディアと親しくなる。姉と慕う彼女に、父親の魔の手が伸びた。 彼女を救うため、ラムは階段で父親を突き飛ばし、そのまま逃げる。親友も、住み慣れた町も、仕事も捨てて。 クイズミリオネアみたいな番組で、答えるごとに賞金が上がる方式です。 払いたくない、払えないテレビ側はなんとかラムを陥れようとするが、幸運にもラムが「答えを知っている」問題ばかりがだされる。 クイズの問題とラムの人生の出来事がひとつのエピソードとして語られる形式。 このしかけが面白く、この経験がどんなクイズの問題に結びつくのかわくわくしながら読める。 と同時に、ラムの過酷な人生に胸が締め付けられる思いがする。 母親に捨てられて言葉をなくした少年の話、 親切だと思った男に裏切られる話、 憧れのスターに失望する話、 列車強盗の話、 売春婦との恋の話。 どれひとつをとっても、ひとつの人生で体験するにはつらすぎる話ばかりだ。 一人で生きなければいけなかった子供が、悲惨な現実を必死にくぐりぬける姿には何度も目頭が熱くなりました。 突然現れる女性弁護士の正体がわかったときには、ほっとしてまた涙。 著者はインドの外交官の方だそうです。インドの現実を、ラムという少年の目を通して描いている。 映画化も決定しています。最後はハッピーエンドなので安心して読んでくださいね。
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