本好き日記

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裁判長!ここは懲役4年でどうすか

裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文庫)   ¥ 660 北尾 トロ   文藝春秋 (2006/07) 何にでもマニアっているもんだ。つくづく感心させられる一冊。北尾トロといえば、オンライン古本屋の草分け的存在である。今ではたくさんあるインターネット上の古本屋さんだが、この人が最初に始めたんじゃないかな?その古本屋さんが趣味として何をやっているかというと、裁判の傍聴。なかなか一般人には思いつかない趣味である。趣味、というと御幣があるかもしれないが、本当に興味本位でいろんな裁判を傍聴している。強盗あり、殺人あり、DVあり、詐欺、麻薬取引あり。ドラマみたいなことが現実に起きていて、それが裁かれる人間観察のもってこいの場である、といわれれば確かに納得もする。マスコミでも話題になった、女性が幼女を殺害した事件では、被告女性の涙ながらの反省に思わず共感してしまう著者。しかし、いつもこの裁判を傍聴しているほかのマニアいわく、彼女はいつもこういった主張を繰り返しており、その過剰なヒロインぶりにはみんな飽き飽きしてるのだという。また、麻薬所持で捕まった男の裁判では、妻が小さな子供を連れて証人席に立つ。こちらも反省の弁を述べるが、子供をつれていることで効果大。その後、その夫婦が喫煙所 で、「まああんなもんでしょ」と笑っているのを著者は目にする。印象的なエピソードは、文庫版の表紙のイラストにもなっている事件。早朝、スピードを出しすぎた車と、信号無視のバイクが事故を起こした。バイクの運転手は死亡。車の運転手が被告となるわけだが、その男の答弁が、なんというか、全く反省していないように見えるのだ。自分だけが悪いんじゃない、という態度がみえる答弁だ。しかも、その日、男が着ていた洋服に、ドクロのマークが入っている。こりゃあだめだ。よりによって、なんでドクロなんだ。閉廷後、被告が、被害者の両親の元へやってきて「すみません」と頭を下げたのを著者は見た。悪いやつじゃないんだけど、何かへたくそで不器用なんだな。そんな印象を受ける。裁判での人間模様もおかしいが、傍聴している人間にも面白い人たちがいっぱいいる。もう長年傍聴席に通っているマニアの方は結構いるそうだ。裁判の日程表をパソコンで作っちゃった人、裁判官の顔写真一覧を、テレビ画像から集めてプリントアウトしてくる人。その情熱はどこから来るんだろうか。面白い本だが、あんまり笑えないを事件笑っちゃってる姿勢には少しついてい けない部分がある。
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