本好き日記

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超・格差社会アメリカの真実

超・格差社会アメリカの真実   ¥ 1,785 小林 由美   日経BP社 (2006/9/21) 「アメリカ人は四種類しかいない。超金持ちと、仕事のプロと、貧乏人と、社会的落ちこぼれだ。」と、本の冒頭からばっさりアメリカを伐ってみせる。投資で生活ができる超金持ち、そのまわりでコンサルタントなどをする仕事のプロ、かつては中産階級だった貧乏人、そして、社会保障に頼って生きるしかない落ちこぼれ。アメリカ人はこれらに分類できるのだという。アメリカ人は、メイキング・マネー・イズ・グッド、つまり、お金儲けはいいことだと信じている。逆に言えば、お金を儲けられないのは怠け者だから、ということになるのだ。そして、当の貧乏人や落ちこぼれは、「自分が怠け者だから」お金がないのだと思っている。はたしてそれは真実なのだろうか。比較的歴史の浅いアメリカで、どのようにして特権階級が成立したのか、著者は丁寧に述べている。レーガン大統領の時代、軍備拡大を掲げながら所得税は大幅に税率を引き下げた。その代わり、社会保障税を上げ、これによって投資でお金を儲ける富裕層の税負担が減り、労働収入でお金を得る一般市民の税負担があがった。クリントン大統領の時は、株価、不動産価格の上昇でやはり富裕層の資産の積み上げ を加速させた。そしてブッシュ大統領は、イラク戦争をやってのけ、石油・軍需関連企業の利益を膨大なものにした。こうやって、富裕層とそれ以外の人たちの差は広がるばかりである。しかし、アメリカでは成功者は、いわゆる下克上がこのまれるので、成功した人たちはその出自を明かそうとはしない。結果、少数の本当に下層階級から成り上がった人たちが有名になり、それは誰でも努力すれば成功できるという、アメリカ人の楽観的思想に影響を与えている。ハリケーンカトリーナで被害を受けた黒人たちは、南部の綿花産業が衰退する折に、産業の交代ではなく、戦争によって開放されてしまった。そのまま、何の対策も出来なかったせいで(社会問題にならなかったため)、今でも放置されたままだ。日本の格差は労働報酬の格差、アメリカの格差は資産の格差、とまったく違う格差社会を見せつけられる。知的好奇心をしっかり満足させてくれる。
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