本好き日記

本好き腐女子の読書日記を綴るブログです!

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Web2.0が殺すもの

Web2.0が殺すもの  宮脇 睦 ¥ 1,000    洋泉社 (2006/09) 昨年、ウェブ進化論なる本がヒットし、Web2.0なる言葉が雑誌などで見られるようになりました。そして、Web2.0を体現する企業として、さかんにグーグルの名前があげられれています。あの巨大なマイクロソフトを倒した、グーグルこそが世界政府に成りうるものである…。Web2.0バンザイという本が多い中、Web2.0という言葉のもつあいまいさ、実態のなさを警告している本です。では、グーグルとは果たしてそれほど巨大で、無謬の企業であるのか?グーグルの基本的な姿勢は、自ら何かを生産するのではなく、他人の作ったHPを検索させたり、衛星写真を使ったり、誰かの作業にただ乗りでサービスを提供している。インターネット回線にしても、他者のサービスを使い、自らはその維持費用などを負担していない。これはYou tubeにも言えるのですが、大きなデータをダウンロードすることは回線に多大な負担をかけるもので、こういうコストを負担しないことに、風当たりが強くなっている。まだ、旧来のスタイル、Web1.0と揶揄されるヤフーですが、Webメール、ブログ、SNSなどのWeb2.0といわれるサービスも 一通り提供している。決してグーグルの一人勝ちではないのである。そして、Web2.0の特徴として挙げられる「集合知」です。不特定多数の人たちが集まって意見を述べ合い、知恵を出しあうということですが、あの悪名高い2ちゃんねるもそれに相当する。要するに、グーグルとアマゾンだけがWeb2.0ってわけじゃないぞ、ということ。素人が集まる集合知の危うさ。グーグルが実は膨大な個人情報を握っていること。そして、グーグルは中国で、天安門という言葉を検索できないようにした、政治的には幼い企業であること。その幼い企業が、たとえば米国の支配のもとにおかれたらどうするか…。楽天的にはいられないWeb2.0の実態が浮かび上がる。Web2.0という言葉は知っているけど、それほどナーバスになることだろうか。普段の会話の中では聞かないし。一部のIT関連の人とマスコミが騒いでるだけなんじゃないか。そう思うこと自体が、Web2.0という言葉はBuzz Word、つまり根拠のない、明確な実体のないものであるという著者の主張だ。インターネットの抱える問題点に興味のある方には必読。
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